じょろう
私は朝お風呂に入るのがすきですいくらか体をリセットするために眠っているアタマをゆるやかに戻すために夜の一番風呂もすきですまだだれもつかっていないお湯高いままに保たれた温度私は日に二度お風呂に入りますいくらお化粧がめんどうくさくなってもいくら食事をとることが億劫になってもたとえ夜中の三時半にでもたとえ夜中の三時半に眠りについた日でも満たされたバスタブに身を沈め充たされたような気分にされてここではひとりになれるけどさみしさを感ずることはありません充分に考える時間を与えてくれるし充分に息をととのえる時間も与えてくれるここでは私はひとりだけれど決して孤独ではないの約束されたやわらかな時を過ごすのそんな私を見て祖母はこう言うの非難めいた声色で「この女郎が」とそんな屈辱的なことばははじめてではないけれど私はベッドのうえで死ぬよりここで死んだほうが何千倍もしあわせだとおもうの