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break through the limit

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2005.06.30
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カテゴリ:懐メロ再考
行き交う人波の中 思い描く全てに
壊れそうな心を 抱いてしまうのは何故だろう
そっと瞳閉じるように 心の傷み隠して
ひとにぎりの幸せすら 奪われてしまう悲しみは何故

永遠という名のもとに 忘れてしまいたいよ
こんな胸の傷みは 背負いきれるものでもない
光りが眩しすぎる 誰のせいでもないのさ
ふっと迷い込んだ 風の行方の迷路
さぁ もう深く眠ろう 真実よ安らかに
今夜も憂鬱な気持ちに くるまりながら

まだ先のことなんか 何も見えやしないから
やっぱり今日も同じこと 繰り返してしまうのだろう
何を探し求めるのか 見つける術もないのに
悲しみの行方に 流されてしまいそうさ

真実の名のもとに 暮らして行くならば
どこかにあるのだろうか 人の心の安らぎが
いつか振り返る時に 傷跡すらも笑顔で
受けとめられるだろうか 悔やむこともないままに
ああ 時は流れてく 真実よ安らかに
今夜も素敵な夢と 戯れるだろう

愛という名のもとに 人が誓うものは何
心はどこかに 閉じ込められてしまいそう
信じてもいいのか その言葉のあるがまま
けれど涙がこぼれる 虚しさの中で
さあ 明日の姿を 真実よ安らかに
夜空に浮かべて眠ろう 静かに

(by 尾崎豊,1990)
*******************

日本に帰った嫁が「何かCD焼いて持っていくよー」と言うので、僕のリクエストはズバリ『尾崎!』でした。東京の実家のどこか片隅に『十七歳の地図』『壊れた扉から』『回帰線』があったと思うんですが、『誕生』のCDは以前レンタルで借りただけで持っていなかったので、それを頼みました。

尾崎は上記の初期三作における少年の葛藤をテーマにした楽曲から「十代のカリスマ」としての知られていますが、この『誕生』ではより深い大人な社会観、人生観が表現されています。十代のカリスマとして「十代最後のライブ」を行い、ニューヨークで放浪、覚醒剤中毒に。帰国後は事務所とのトラブルで再び覚醒剤にはまり、逮捕。そのどん底から這い上がり、結婚、子供ができるなど、そうした数々の苦難を乗り越えて生きていく不器用で生真面目な尾崎の姿が、このアルバムから感じられます。

尾崎を初めて聞いた十代の頃の僕は、このアルバム曲の歌詞が心に響かず、深い感銘を受けませんでした。しかしそれから十年近く経ち、自分なりにもいろいろな苦難を乗り越えて、改めてこの歌を聴くと、本当に心に沁みます。

さて、この『風の迷路』ですが、世の中の不条理、人の心の弱さや狡さに傷付きながらも、どこかに諦めを持ちながらも、いつか『真実』に辿り着けるのではないか、いつか自分の心が『真実』に近くなるのではないか、という希望を持って、自らの心を慰めるかのように優しく歌っています。





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Last updated  2005.06.30 08:05:33
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