高齢者肺炎は、「治療しない」!!!?
2016/5/31 付けの日経メディカルオンラインの記事↓によると、 medical.nikkeibp...201605日本呼吸器学会の成人肺炎診療ガイドラインの改訂作業が進行中で、今年夏頃にパブリックコメントを求め秋頃には発行する予定という。この記事のタイトルは、「高齢者肺炎を「治療しない」選択肢に踏み込む」とあって、 高齢者は肺炎になっても治療して貰えない!と直感するが、この雑誌は専門家向けなので読み方には注意が必要。読んでゆくと、「治療しない肺炎」の対象は限られるようである。要は、「医原病」のような事態を避けようということのようである。ガイドライン作成委員長の河野茂長崎大学理事・副学長は、「治療が患者にメリットをもたらさない、 あるいはむしろ害になるというならば、 差し控えるという選択肢を常に想定する」という考え方のようである。また、欧米では、「誤嚥性肺炎は肺炎ではなく、加齢の結果だという考えもあり、 リビングウィルに『抗菌薬治療を受けない』という選択肢を 加えているところもある」そうである。病気なのか?老衰(加齢)の結果なのか?障害なのか?老衰(加齢)の結果なのか?医療・介護問題が難題となっている今、 様々な立場の人が、より良い答えを求めて考えるべきであろう。このガイドライン改定は、その方向にありそうである。[楽天市場]