テーマ:今が旬の話(413)
カテゴリ: 藻緯羅の放談
「アベノミクス」なる政策で、
日本株式が上昇したというのが、 正しい理解であるとすれば、 これまでの株価の上昇は、 買い戻しによるものであろう。 だとすれば、 このところの乱高下は、 上げの終りを告げているのか? 終わるとすれば、今後は、 2013年3月期決算と、 2014年3月期見通しを見て、 新規マネーは、 株式投資の可否を決めるだろう。 良い見通しが明らかになるまで、 株価は低迷することになるはずである。 「景気循環」の範疇であれば、 そうなる可能性が高いと思っている。 「黒田サプライズ」は、事実上、 今後2年間の無制限のマネー供給を意味する。 このモンスターマネーが、 株式市場に滞留することになれば、 前述の2期の数字に関わらず、 株式市場は、上昇を続けることになりそう。 その場合、 日銀が買う銘柄を買うべきか? もっと効率の良い銘柄を狙うべきか? 株と債券が変身したマネーはどこへ行くのか、 次の買い手に期待して、株と債券に戻るのか? 不動産に向かって、ニューバブルを産むのか? それとも、 ドルに替えられて、海外へ向かうのだろうか? 恐らくは、海外に向かうのではないだろうか。 なぜなら、 国内は、マネー不足で設備投資や起業できない状況 ではないと、藻緯羅は考えるからである。 足らないのは「不採算体質事業」の運転資金である。 もし、銀行がそこへマネーを貸し付ければ、 不良債権が膨らむだけであろう。 バブルの記憶も真新しいから、 理屈抜きでは、株や不動産にも向かわないであろう。 マネーが海外に向かえば、円安に追い風となり、 早期に物価上昇2%は、達成されることになる。 それでも、 日銀は、異次元の金融緩和を続けるだろう。 異次元の円安で、海外から観光客が来る。 日本人の海外旅行は減り、国内旅行で我慢する。 外国人と日本人のダブルで、関連業界は活況か。 しかし、 製造業が、日本に戻ってくることはない。 なぜなら、実質的に人手不足だからである。 よって、 円安で輸出価格が下がって注文が増えても、 一般的には、増産余地は少ないであろう。 しかし、 人手を確保できれば、省電力輸出産業は伸びる。 最悪のマネーの流れは、 日銀に還流してしまうことである。 しかし、 国際経済に良いことに違いない。 日本発のマネーストームの影響を、 避けられるからである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.08 08:03:55
コメント(0) | コメントを書く
[ 藻緯羅の放談] カテゴリの最新記事
|
|