■そのとき私の携帯は■
我が家に電話はない。どうしてないのか、というと、特になくても不便は感じないから。一日の殆どは仕事場にいるし、あまり長電話するタイプじゃないから携帯で十分用が足りるの。その携帯、いつも持ち歩けるから便利なんだけど、そこらへんにポンと置こうものなら、どこにいったか分からなくなるのが難。マナーモードにしてあったら、電話をかけて探すことも出来ない。だから、出来るだけポケットに入れて持ち歩くようにしてたんだけど・・・やってしまいました。トイレにいって水を流し、立ち上がった瞬間、「コン!」って音が。ジーンズのポケットに入っているはずの携帯が、視界の中で白い便器の内側を滑り落ちていくぅ~~。「ポチャン・・・」ひゃぁ~、落ちた!落ちた! 水を流した後だというのに、一瞬「汚い!」という言葉が頭をよぎり、それに対する反応として「洗わなくっちゃ」という思いが心をよぎり、気がついたら「大」で水をもう一度流していました。どしゃぁぁぁぁ~~~と勢いよく流れる水に携帯が流れてしまわないかと心配になって便器を覗き込んでみたら、下のほうでスックと立ち上がった携帯が、大量に流れてくる水に果敢に立ち向かう様子がみえました。「大」をも流せる水の勢いに、携帯はがたがたと音をたてて右左の白い陶器にぶつかりながらも、流されることなく、水流が止まった後も、まだ水溜りの中に立ったままでいました。ようやくそのときになって、携帯を濡らしてしまったという事の重大さに気づき・・・拾い上げたときには、もう電源も切れた状態。急いであけてドライヤーで乾かし、どうにか復活はしたけれど、なんだか調子がよくない。買い換えたほうがいいかな、と思わなくもないけれど、あの水流の中で耐えている様子をみたあとでは、携帯にだって愛着が湧いちゃって。もうちょっとがんばってね、なんていいながら、まだ使用中。携帯、ジーンズのポケットに入れるときには、必ず前ポケットに!みなさんもお気をつけて。