★★★ 診察室にあったその写真は・・・・げっ(++;) ★★★
前回私を「ガラクタ女」と呼んでいたDr.ヴァラスのことを書いたのですが・・・彼は本当に独特のユーモアの持ち主。この際なので、彼の診察室にあった写真について書いちゃおっと。アメリカのファミリードクターの診察室は、中に入ると小部屋がずらりと並んでいます。最近日本でも、時々見かけるようになりましたよねー。で、呼ばれると、その診察室に入って待ってるわけ。ファミリードクターって言うのは、基本的に小児科以外を全部見れるので、婦人科も耳鼻科も眼科も一応は見れるように、それぞれの部屋に器具がそろっています。Dr.ヴァラスはアンティーク好き。待合室の子供用のお椅子や本棚もアンティーク。壁紙もとてもシックで、ライトはすべて間接照明といった懲りよう。診察室もまたしかり。私がその日待ってた一番奥の診察室も、器具を入れるキャビネットや先生用のテーブルも全部アンティーク。「本当に先生ってアンティーク好きだよねぇ」ってオットと話していた時、壁に掛かっているふるい写真に目が留まったの。白黒のかなりふる~い写真。白衣の人がずらりと20人くらい並んでいるところ。おじいちゃん先生のDr.ヴァラスが、医大を卒業したときの写真???って思って、先生はどこか探してみたんだけど・・・「????」なんかヘンなんだよね、その写真。たっている人も座っている人も白衣を着ているんだけど、頭にぐるぐる包帯巻いていたり、ちょっと頼りなく座っていたり。なんて言ったらいいのかなぁ、ひどく変な感じ。もっとよく見ようと壁に近づいていった、丁度そのとき先生が入ってきたの。「これ先生が医大生のときの写真??」って聞いたら、「違うよ。昔買ったんだけどさぁ~、いいでしょう」 というお返事。そのとき先生の表情をみて気づきました。これは医大生の写真ではなくて、解剖したあとの●体の写真だぁ~~!!「先生これ、いままでクレーム出ませんでしたか??」って聞いたら、「ずっと飾ってあって、誰が気づくかなぁって思ったんだけど、今まで誰も気づかなかったんだよねぇ」だって。それにしても・・・う~ん。言葉を失うとはこのこと。先生曰く、「医学のためにささげてもらった体を、できるだけ綺麗に戻して、感謝の記念撮影をした写真」だそうだ。もう一度いっちゃうけど、それにしても・・・う~ん。あ、そんなDr.ヴァラスの名誉のために一言付け加えておくと、こんな彼は尊敬に値するドクターなんですよ。そんなわけで、また次回もDr.ヴァラスについて。