三菱ふそう川崎、「二冠」に前進
15日の日本選手権予選は関東で2代表が決定。関東:東芝 (6年連続19回目)関東:三菱ふそう川崎 (4年ぶり8回目)東芝の19回出場は、松下電器27回、日本生命24回に次ぐ単独3位となりました。今まで18回で3位タイだった他のチームは神戸製鋼、住友金属、NTT四国…。三菱ふそう川崎は延長戦を制して「二冠」の権利を獲得。都市対抗優勝チームが選手権にも出るのは1998年の日産自動車以来のことだそうです。(1999年の選手権で予選落ちして都市対抗で優勝すると選手権に出られないジンクスの始まりになったのは神奈川の赤いユニフォームのチーム、それを負かて予選落ちに追い込んだのは千葉県の紫のユニフォームのチームだったりしますが)この大田スタジアムでの2試合は見て来ましたので、詳しく書きます。東芝が代表を決めたNTT東日本との試合は別エントリに書きました。こちらで。→今年も大阪へ行けます第二試合は。◇日本選手権関東代表決定戦・代表決定戦三菱ふそう川崎000 020 000 01=3(8安打、1失策)100 000 010 00=2(9安打、1失策)鷺宮製作所[ふ]徳丸(5,1失点[自責0])、佐藤(2)、谷村(4,1失点)-高根沢[鷺]佐藤(4+1/3,2失点[自責1])、小高(2+2/3)、川合(1+2/3)、岡崎(2+1/3,1失点)-秋山 (本)秋山6渡辺-78根岸-4佐々木-3西郷-2高根沢-5植山-9梶山-D石塚→HD長谷川→HD近藤-8西沢→H7新保→H7梅原D藤田→HD宮崎-4古賀→H4沢田-3久保-9清水-8野上→H川島→8佐々木-5関-7福田-6下田-2秋山最初の得点は双方エラー絡みでした。初回の鷺宮の1点は二死一塁から4番・清水のヒットをレフト根岸が後逸。ほとんど触ってないのと一緒の感じで打球がそのままフェンスまで達し、その間に久保が一塁からホームイン。鷺宮1点先制します。ふそうは5回、先頭の植山がヒット。梶山の送りバントはファーストの久保が捕って投げようとしてポロリ。ランナー一二塁。続く石塚もバント。一塁前への強いバントで、久保が素早く捕って三塁送球。これ、バントが強かったしボール周辺の動きだけ見てたら三塁アウトかと思ったけど、植山のスタートが良かったのか楽々セーフでした。ノーアウト満塁の大チャンス。早くも代打に新保が起用されます。新保は強い一塁ゴロ、ベースについていた久保が捕ってまず一塁ベースを踏み打者アウト。本塁送球は好送球ならタッチプレーでもアウトになりそうなタイミングだったのに、バックネット方向に逸れてしまいます。キャッチャーの秋山、倒れ込むようにして何とかこれを捕球、体勢を立て直してタッチしに行くが間に合わず、植山が生還。同点。投手が小高に代わって二死二三塁となってから、先ほどエラーの根岸選手がレフトへ弾き返してさらに1点追加、勝ち越し。一塁手の久保選手には辛いイニングになってしまいました。このあとはふそう・佐藤、鷺宮・小高の両投手が抑えて、次に試合が動いたのは8回。まず表のふそうが二死満塁のチャンスを作りましたが代わった川合にかわされます。その裏の鷺宮、8回から登板した谷村の代わり端、打ったのは9番の秋山でした。レフトへ大きなホームラン。終盤で2-2の同点に。さらに代打攻勢で二死一二塁のチャンスを作りますが代打の川島が倒れて勝ち越しならず。鷺宮は9回途中から岡崎投手が出て延長へ。ベテラン左腕同士の延長戦は、11回に決着。ヒットで出た植山を送って代打近藤がセンター前で一死一三塁。岡崎はこの大ピンチで代打梅原を浅いセンターフライに打ち取って二アウトまで来ます。しかし、渡辺の強いゴロが三遊間を抜け、とうとう勝ち越し点。谷村は8回の同点ホームランのあとも毎回安打を許しましたが得点を許さず、11回裏も締めて代表を決めました。ロースコアのわりには塁上は賑わったために投手の間合いが長く、9回ですでに3時間半くらい。結局4時間かかりました。スコアボードの表示が明るく見えるように、最後はそこそこ暗くなっていたけど照明は点灯せず。第一試合の東芝は代表決定の瞬間も実に淡々としたものでしたが、この試合はこんな感じでハイタッチして代表権獲得を祝っていました。勝ったときはいつもやってるのかも知れないけど。鷺宮は夏の王者をあと一歩のところまで追い詰めながら敗戦。走者が出ると必ず二塁に進めてチャンスはかなりあったのに、あと1本が出ない。最後の11回も先頭打者がヒットで出たけど今度はバントせずに打って出て併殺打。結局、タイムリーなしで終わりました。夏から「あと1勝」のところで阻まれ続けて今日も決められず、今年これで代表決定戦は4連敗ですか。NTT東日本との最後の一戦に賭けます。一方、勝ったふそうさんは3~5番の佐々木・西郷・高根沢がノーヒットに抑えられ、自慢の長打力も封じられてヒット8本は全部シングルヒット。苦しい展開だったはず。しかし6番に入っていた橋戸賞男・植山選手が起点となって上位につなげ、しぶとく得点。接戦をものに。JR東日本との二回戦でもだいぶ苦戦したみたいだけど、圧勝するのが強いチームではなく、どんな展開になっても必ず勝つのが強いチーム。三菱ふそうは今回も強かった。高根沢捕手の左袖に見える黄色いものが「黒獅子エンブレム」。実物を見ると結構目立ちます。代表の盾を受け取った根岸主将が観客席に一礼。先制点を許すエラーを3安打で挽回しました。右は柿野監督です。週末なのでお客さん多いかな、と思ってたけど、水曜とあんまり変わらなかったかも。ネット裏はまったりした感じに見えました。16日の予定。関東予選も最終日。◇敗者復活代表決定戦 (府中)新日本石油ENEOSvs日産自動車NTT東日本vs鷺宮製作所ともに都内・県内対決。場所は大田ではなく、府中です。おまけその1:隣のグラウンドからアナウンスや音楽が聞こえて来たので何かなと思ったら、ラクロスの試合をやっていました。「第15回日本クラブチーム連盟東日本支部ラクロスリーグ戦・女子」のチャンピオンリーグだったようです。このグラウンドは「大井埠頭中央海浜公園第二球技場」っていうらしい。→第15回日本クラブチーム連盟東日本支部ラクロスリーグ戦・女子おまけその2:グランドスラム購入。この間まで新日本石油の監督だった林裕幸さんは高校野球の監督、NTT東京でアトランタ五輪に出た中村大伸選手は少年野球の監督になってるんですねぇ。まだちょっとしか読んでません。(2005/10/19修正:メンバーのところで、梅原選手は代打で出たあとレフトの守備についていたのが抜けていました。修正)