小学校でのお話会 10月第1回
小学校での読み聞かせ 1.きつねのテスト2.ともだちひきとりや10月は運動会の練習のために、後半2週続けての開催になりました。1.まず1冊目は『きつねのテスト』 この本は私も子どもたちも大好きなとっても面白い本です。学校の帰り道に「きつねのテスト ごじゆうに おはいりください」という木札を見つけたのぶこは思わず入ってしまいました。そこで受けたテストとは、「赤と青、どちらか一方の椅子に座ると猫になり、もう片方の椅子に座るとねずみに変わります。猫に変わったほうの椅子を選んだらのぶこさんの勝ち!」というような変わったもの。奇抜なテストを3回うけてもしも全問正解の暁には、「のぶこさんは かわいい かばのおんなのこに なれるのです。ね、すてきでしょう?」ということに・・。奇想天外な物語が、片山健さんの圧倒的な力強いタッチの絵で展開していきます。タロウはかばの女の子に変身してしまったのぶこの絵のページが怖くて見られません。このページになると「まって、まって」といいながらあわてて目を隠します。そのくせ、この本を読んでからは「○○が全部出来ると、ママはかわいいかばの女の子になれるんです。いいでしょう~?」とよく言っています。2年生のみなさんには楽しかったのか、どうか…。静かに聞いてくれましたが、もう少ししっかりした物語のほうがよかったのかな。2.『ともだちひきとりや』は大変有名なシリーズですよね。いつものオオカミとキツネのコンビが、いばりんぼのイノシシとまるでその子分のような扱いをイノシシからうけていたイタチを、本当の仲良しにさせるお話です。今回一緒に組んだHさんが読んでくださったのですが、彼女の読み方がそれはもう素晴らしいものでした。1年生のときから読み聞かせをしてきていたのですが彼女と一緒に担当になれたのは今日が初めてで、Hさんの読みが素晴らしいことは常々伺っていましたが、これほどとは!もうびっくりしました。なんといえばいいのでしょうか。声色というわけではないのですが、4人いる中心人物の声が全く違って聞こえ、どの人物の台詞かがすぐに分かるのです。といって劇団の舞台劇のような大げさな(失礼な言い方ですよね、うまくいえなくてごめんなさい)台詞回しではなくて、まさにお母さんの読み聞かせ、なのにです。Hさんの場合は天性の才能だと思いますが、私も子どもたちの前で読む以上なんとかもう少しHさんのように聞き手が惹きこまれるような読み方が出来るようになりたいと思いました。