寄席
先日、日本人商工会・日本人学校主催で寄席の会がありました。日本から落語家さんを招いての本格的な寄席です。東京でも寄席によく連れて行ってもらっているハナコはもちろん、タロウも興味しんしんで参加してきました。ホテルの中広間の壇上に、長机を二客ひっつけて紫色の毛氈をかけ、厚さ3センチくらいの畳を敷いてその上にお座布団、という申し訳ないくらいの簡易な舞台でしたが、バックは黒・柿色・萌黄色の定式幕風に飾られ、私たちにとってはわくわくする和の雰囲気でした。落語家さんがこの日選ばれた演目は『井戸の茶碗』。かなり長いお話でしたが、ハナコはずっと引き込まれっぱなしでした。なにせ彼女たちは一番前の席に陣取っていましたから、まさにかぶりつきで観ていました。日本人学校ではすでに学校に落語家さんを招いて落語をしていただいていたそうで、この日来ていた子どもたちはほとんどがインターナショナルスクールの生徒さんたちでした。ハナコのお友達も何人か参加していましたが、みんな非常に興味を持って観ていました。終わってから「屑ぅ~~、」という掛け声をみんなで真似したりしてしばらく落語ごっこがはやっていました。そういえば後でハナコに「しんばりぼうって何?」と聞かれました。「しんばりぼう」、絵本の昔話でも今までに出てきていますが、現代の生活の中で使うことはあまりない言葉なので今回確認できてよかったです。★★ 落語と言えば…の1冊 ★★ まんじゅうこわい(2) ときそばまた日本語の絵本ですが、落語といえばやはり川端誠さんの『落語絵本シリーズ』ですよね。シリーズも現在第13巻まで出ていてどの巻も楽しいですが、タロウが特に好きなのは『まんじゅうこうわい』です。落語絵本シリーズ12の『ときそば』、この演目も二人とも大好きです。川端さんの絵本ではまだ読んでいないので、次の一時帰国の時にぜひと思っています。