図工の授業参観 タロウG1
タロウの図工のクラスへ行きました。 図工室は日本の小学校と同じように、木の作業台のまわりに6客くらい木の椅子があるスタイルでした。でもその椅子には座らずに、まずホワイトボードの前のカーペットに座ります。ホワイトボードには、ゴッホの星月夜(The starry night)と、ダヴィンチのモナリザ、Jackson Pollockという方の抽象画の3点が貼られていました。ゴッホ 星月夜 ポスター WG-3455【10,000円以上購入で送料無料】 【3割引】ジグソーパズル300ピース ダ・ヴィンチ モナリザジャクソン・ポロック【Jackson Pollock】額装ポスター Number 8, 1949 先生が開口一番、「ジャクソンポローの特徴的な点は何ですか?」と質問し、子どもたちが次々に手を挙げます。「彼は大きな紙の上で描きます。」「大きな筆に絵の具を浸して、まわりに散らして描きます。」タロウは「彼は一度も紙に触らずに作品を描きます」と答えました。ひゃ~、びっくり。次から次へ子どもたちの発言は止まりません。次に星月夜を指して「この絵はだれの絵ですか?」「ヴィクセン・ヴァン・ゴー!」「ゴッホの特徴的なことは?」「彼は短い線を使って描きます。」「流れるような渦巻が特徴です。」などなど。日本語にうまく訳せずに書き言葉でちょっと変ですが、子どもらしい1年生らしい答え方で答えていました。それからモナリザです。これは誰が描いた絵かということ、ダヴィンチの特徴、ルンセサンス期の特徴など、先生が質問します。「モナリザを書く時にダヴィンチが編み出した手法で、これより前の時代と異なる特徴的なことはなんですか?」という質問には「モナリザには輪郭がありません。」「モナリザの画には影の部分があります。」はぁ~、そうなんだぁ。私はちっとも知りませんでした、という感じで興味深かったです。とにかく子どもたちが次々に自分の意見を言うところが印象的でした。自分の意見を言いたい気持ちが先走って、質問とは違うことまで滔々と話してしまうお子さんもいましたが、先生がそれを辛抱強く聞いていることも大変だなぁと思いました。 それで今日の授業は、このモナリザの特徴の一つである「影 Shadow」「Sfumato(伊語)スフマート技法」について学ぶ、ということらしかったです。次に先生がとりだしたのは、モナリザの顔と腕の部分だけ書いてある紙で、それに各々独創的な髪形と服装を考え描いて、背景には自分の出身の国の歴史的な建造物を描きましょう、という課題を子どもたちに出していました。USA出身の子は自由の女神、インド出身の子はタージ・マハルなどをそれぞれ描いていました。タロウは富士山っぽいものを描いていましたが、それは歴史的な建造物とは違うのでは…。 そう言えば、先週ゴッホの星月夜のような感じの、短い線を重ねて描いた画をタロウは持って帰っていました。モナリザについても「この絵、知ってる!」と言っていたので、今月はこの3枚の絵でいろいろと学習しているのだと思います。 日本にいたら絶対に図書館で『アンホルトのアーティストシリーズ』の絵本を借りて読み聞かせるのですが…。ちょうどダヴィンチとゴッホがあるんですよね。日本で2年生のハナコの学年で読み聞かせをして好評だった絵本です。ゴッホだったらまさに渦巻の月星夜が表紙の『小学館あーとぶっく』も読み聞かせしたいところです。海外に住んでいるとこういう時にとても歯痒いです。6月に一時帰国する時に借りる絵本メモがまた増えました。ゴッホとひまわりの少年 レオナルドと空をとんだ少年