闇に紛れそうな川面
こんなに冷たいのに。 川面に浮かぶ。闇にまぎれて 水面下の冷たい水を感じながら。 ひとり…じゃなくてそばにあなたの影があるだけで、暖かく感じる。水がね、とても冷たいから。 こうやって、時間は、流れていく大量の水のようにこくこくと行き過ぎていくの。 きっと、気がつけば2024年、とかになっているのかもしれない。 あっと、いう間に時間も水も、ゆびの間をすり抜けて 流れていってしまうから。大切にしようと あなたにいっても、あなたは私ではないから。 あなたの時計が、あるのでしょう。 ちらつく夜道の ひかり。希望…そんなものを、わたしは描けるんだろうか。 不可能であっても、この川面と流れる水と 優しい水草に体を預けて今、わたしがそう 憶う事を。 この場所から。