先日の新型インフルエンザ騒ぎの時に
たまこpfさんの日記で、たまこpfさんがこの本のことをコメントされていたので、読み返してみました。
最初に読んだ時も勢いで一気に読みましたが、今回も一気に読んでしまいました。スピード感のあるストーリーだと思います。
実際に新型インフルエンザが発生してみると、たしかにこの小説の中にでてくる黄魔のような強毒性のインフルエンザが流行った時の恐ろしさがより実感できます。
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。地表は殺人ウイルスが蔓延し、人々は高さ2キロメートルの塔に閉じこめられ、完璧な階層社会を形成している未来へ。「…この物語は平凡な一人の男が、天を衝く塔を崩壊から救う。『ブルータワー』へようこそ!夢みる力が決して失われる事のない世界へ」。
敢えてケチを付けるとすれば、映画『アウトブレイク』もそうでしたが、ウィルスものにありがちな、最後の安直さが欠点かな。実際には、ワクチンにしろ治療薬にしろそう簡単にはいきません。それに CD や書籍のデータベースがあんなに完璧なのに、どうして学術論文のデータベースだけが残っていないのかも腑に落ちません。
まあ、そういう細かいところを気にしだすときりがありませんが、2回目も楽しく読ませてもらいました。石田衣良さんもこういう前向きな小説をもっと書いてくれればいいのに。
PS: ちなみに、息子に『
アキハバラ@deep』を読ませてみたら、予想通りはまっています。