ついに半七にまで手を出してしまいました。
きっかけは、宮部みゆきさんと北村薫さんが書かれた『
読んで、「半七」!』を書店で見かけたこと。帯には、
捕物帳の元祖としていまでも高い人気を持つ「半七捕物帳」。そんな「半七」に目がない二人が、名作二十三篇を厳選、二冊にまとめました。「半七」の魅力が凝縮された傑作選、決めゼリフ続出の解説対談付。
と書いてあります。宮部みゆきさんも北村薫さんも好きな作家なので、ついこの本を買おうかとも思ったのですが、全巻でも6巻しかないので、『
半七捕物帳(1)新装版』を購入してしまいました。
作者の岡本綺堂さんは、いまから70年も前に亡くなっていますから、間違いなく半七捕物帳は昔に書かれた古いお話なのですが、まったく古さを感じさせません。ただ、捕物帳全般に言えることなのでしょうが、殺人事件が多過ぎます。江戸時代には、こんなに殺人事件ばかりが起こっていたのか、とあきれるほどにたくさん人が死にます(もっとも名探偵コナンでもたくさん人が死にますが)。
まだ、一冊しか読んでいないからかもしれませんが、謎解きは直感的なものが多く、人情ものというほどでもなく、半七の性格もつかみきれていません。すぐには、残りの5冊を読む気になれそうにもないので、しばらく半七とはお別れです。