久しぶりに読み返しました。紙もすっかり茶色になってしまっている1983年6月発行の第18版です。
現代ハードSFの巨匠と言われるジェイムズ・P. ホーガンのデビュー作です。前回、読んだのははるか昔、たぶん1986年頃だったと思います。先輩の引っ越しを手伝った時に、いただいた文庫本だったはずです。
出版社/著者からの内容紹介
【星雲賞受賞作】
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された……。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。
『
星を継ぐもの』三部作をきっかけに、その後も翻訳されている作品は結構読んでいます。現代ハードSFの名に恥じず、20年以上を経て読み返してみても、古さはほとんど感じません。唯一の例外は、地球人が使っているコンピュータ。これだけは、2009年の今見ても旧式。舞台は2028年ですが、文字を打ち込んで操作しています(MS-DOSなどと同じく CUI です)。この当時、まだマッキントッシュやウィンドウズは登場していませんから無理もありませんが。
今回、読み返してみようと思ったきっかけは、長男に読ませてみたら楽しめるかなぁと思ったのがきっかけ。結論から言うと、このシリーズを読むにはもう少し理系の雑学が必要かなって気がしますが、そのうち読めるかどうか試してみます。