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テーマ:英語の多読日記(330)
カテゴリ:英語の修行
Cynthia Lord さんの『Rules』を読み終えました。随分前に購入したので、どうしてこの本を購入したのかよく覚えていません。アマゾンあたりで別の本を探しているうちにこの本も面白そうだな、ってポチッとしたのかもしれません。大当たりでした。しばらくしたら、辞書を引きながらまた読みたいと思っています。
YL: 5.0(多読王国での評価)、31,111 語。ニューベリー賞オナー賞(いわゆる佳作)、全米図書館協会優良図書賞を受賞している作品です。 主人公 Catherine の弟 David は自閉症であり、彼の自立のために彼女が弟に教えるルールを自分のスケッチブックに書き込んでいます。このスタイルで、日々のできごとが各章のタイトルとして綴られていきます。David の他、彼が通う occupational therapy(作業療法)のクリニックで知り合った麻痺のために聴くことはできてもカードを使うことによってしか話すことができない Jason、新たに Catherine の隣家に引っ越してきた Kristi との交流が自閉症の弟を持ったが故に Catherine が身につけたものを際立たせてくれます。設定が設定なだけに重いお話ではあるものの、読みながらいつの間にか微笑んでしまうような優しい気持ちにさせてくれたり、胸が締め付けられるような気持ちにさせてくれたり、とにかく心を動かされる作品です。ただし、私の場合はすっと入ってくる英語ではなく、時差ぼけの頭で読んだことも加わり、前半 40ページぐらいまでは何度も気絶しながらの読書でした。しかし、主な登場人物がほぼ出揃ってからはどんどん先が読みたくなり、残りの 160ページはスムーズに読むことができました。特に、中盤の Jason とのカードを使った会話から始まった一連のできごとには胸を打たれました。結局、この後読むのを止めることができず、深夜2時半にようやく読み終えました。 英語は割とシンプルだと思います。難しい単語はあまりでてこないと思います。意味がわからない単語もあるにはあったのですが、雰囲気はわかりました。 Jason との会話のために Catherine が一つ一つのカードを作っていくシーンでは、アメリカの小中学生が頻用する単語をかいま見ることができ、ビジネス書や大人向けの小説ではなかなかお目にかかれない単語の実際の場面での使い方を学ぶことができました。もっとも、「Gross!」だの「Stinks a big one!!!」など知ったところで、あまり使い道はありそうもありませんが… いつか、うちの子どもたちにもこの本を読んでもらいたいと思います。また、Catherine のような優しい子に育ってほしいとも。ちなみに、Scholastic のKitchen Table Reviews: Rules も読後に読むと面白いと思います。これで累計総読書語数は、950,277 語になりました(読書記録手帳2)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 30, 2012 01:37:54 AM
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