kobo Touch を使っていると昔購入した Windows Mobile 端末を思い出します(『
注文してしまいました! EM・ONE』)。本体ソフトウェアのできや母艦との連携のダメさ具合がよく似ています。この Windows Mobile がブラックベリーとともに iPhone 登場前のスマートフォン市場を牛耳っていたわけですが、iPhone のおよびそのフェイクであるアンドロイドの登場によってあっという間に駆逐されてしまいました。
何が違っていたのか?それは「ITリテラシーがそこまで高くない人に対する」準備の有無。この言葉は、楽天社長のインタビュー記事「
細かいことで騒いでいるのは少数派ですよ」に出てくるのですが、結局現在の kobo Touch はかつての Windows Mobile 端末のようなオタク向け、トラブルを解決することを楽しめる人、人柱になることを厭わない人向けの製品なのです。iPhone はそういう層に対するケアを徹底してやったからこそユーザーに受け入れられたのだと思います。
じゃぁ、Kindle はどうかというとユーザーインターフェースにはまだまだ改善の余地はありますが、電子書籍の購入のところは kobo Touch よりはるかにシンプルでわかりやすい。ウェブで購入した Kindle 本はたいして意識せずとも Kindle touch からアクセスできるようになります。
たぶん Amazon はいろいろ特許を出していて、なかなか同じ様にはいかない部分があるのでしょうが、kobo Touch には、ぜひともがんばって欲しいと思います。現状の kobo Touch と楽天koboイーブックストアだって、不具合さえなければそれなりによかったのでしょうが、なかなか現状の機能ですらスムーズに発揮できていません。まずは、Kindle touch のように楽天 ID を入力した状態で製品を届けて欲しいものです。