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きら猫のお買い物三昧

きら猫のお買い物三昧

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2015年07月13日
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カテゴリ:住環境 お掃除等
昔はみんな長屋に住んでいて、近所隣りと同じ井戸を使い、
それから時代は下っても結構アパートなどはトイレが共同だったり、
お台所が共同だったりした時代もあった。

いつしか「個」というものが尊重されるようになり、
お風呂もみんなで利用していた銭湯から
お家の中にお風呂を作るようになって、
すべての生活は自分の家の中だけで完結するようになった。

ところで昨今はやっている「シェアハウス」なるものをご存じだろうか。

どうやら、キッチンやリビング、お風呂、トイレは共同で使い、各自個室に住むという新しい賃貸住宅の形態らしい。
まるで昔の間借りのようなもの?
興味は惹かれたが、特に集団生活が得意ではない私はふーんという感じで見ていた。

ところがである。
シェアハウスに住む人、運営する人に言わせると、そこには「家族」があるというのだ。
他人同士の寄合のようにみえるが、いつしか家族のような気持ちになるものらしい。
さらに調べていくと
シェアハウスはただお部屋を借りて、共同で設備をシェアするだけのものが大半だが、中には大変付加価値のあるハウスもあるのだった。その中でも私が感銘を受けたのは「高齢者&シングルマザー、多世代型シェアハウス」の存在だった。

高齢者やシングルマザーに対する賃貸はなかなか大変だ。
こういっては何だが、「高齢者、特におひとりさまはお断り」だとかあからさまに言われなくても貸してもらいにくかったりする。
賃貸物件検索サイトの条件欄に「高齢者可」なんて項目があったりするのだから、裏を返せばダメって物件が数多くあるという証左なのだ。
なぜ嫌われているかというと、孤独死されてしまうと、その部屋は事故物件となり、借り手がつかないか、ついても相場家賃の半額とかそれ以下とかでしか借りてもらえないからだ。

孤独死の問題は貸し手にとって恐怖だが、高齢者にとっても大変気がかりなことの一つである。
たとえ持家であったとしても、一人暮らしの場合はこれを避けて通れるかというとそうもいかない。
病気で入院して病院で最後を迎えられれば孤独死しなくて済むわけだが、病気というものはところ構わずなので、いつ心臓麻痺で倒れるかもしれず、いつ脳梗塞で意識不明、そのまま・・・ということになるやもしれない。
もっと言えば、夏なんか熱中症を起こしただけでも危ないし、風邪ひいて動けなくなってご飯が食べられずに衰弱して・・なんてことだってあり得るのが高齢者だったりする。
もともと病気などで介護の人が通ってくる場合はまだましで、
逆に元気だった人がころっといくと何日も発見してもらえず大事になったりするのだ。
かといって、いままで一人でのんびり気ままに暮らしてきた身の上が、急にホームに入って集団行動で好きでもない歌やなんやらに参加させられるのなんて真っ平御免だという人も多い。
その点シェアハウスは基本は個室で好きに生活だし、ご飯もお風呂も自分のリズムで対応できる。入居者で話し合って役割分担がある場合もあるが、それにしたってある程度の自由はきく。
一緒に暮らしてくれる他人がいる。でも干渉されずに一人暮らしが続けられる。
この二つの要件を満たしてくれるのがシェアハウスなのだ。
しかも、このハウスは若い世代が同居している。年寄りばかりの辛気臭さがないのはどれだけありがたいことだろう。特に子供。若いエネルギーに触れると気持ちが若返ると昔から言うではないか。比率的にもいい。大人9人に子供2人程度。数が多すぎて煩いというほどでもない。

シングルマザーについても世間の風当たりは強い。
色眼鏡でみられることなんて日常茶飯事だろう。
働いている場合特にいわれるのが「子供を一人でほったらかして・・・」などという余計なお世話だ。
まあしかし、母親本人としても一人でおいておくのには若干の不安はあるし、
家族というものがいない環境がいかがなものかと思わなくもないだろう。
その点このハウスでは、他人とはいえ年寄りがいる。年配の人に対する態度や接し方、そしてたいていの年配者はしつけにうるさいので、きちんとした習慣を身につけることができる。
監視・監督とまではいかないが、大人の目があるというのはどれだけ安心なことか。


この全く世代が違う一見相いれないような組み合わせ故に双方の入居者にメリットがあり、さらに言えば事業そのものが社会貢献になるとはなんてすばらしいことだろう。

世の中には偉い人がいるなあ、と思っていたのだった。

ある催しに参加することにし、スケジュールをみていると、めぐりあわせというのは奇なもので、なんと昼食をそのハウスで食べることになっており、シェアハウスの見学もさせてもらえることが分かった。

私はいそいそとその催しに出かけていった。
午前の部が終わり、会場となるシェアハウスについた。

もとは料亭だったというそのハウスは閑静な住宅街にあり、
門をくぐるとしっとり落ち着いているけれど明るい庭、
そして2棟の建物が建っていた。
みかけは普通の住宅である。
お庭に向かって窓が並んでおり、ウッドデッキがしつらえてあった。
後で聞くと、美観だけでなく、緊急の際の避難経路にもなる配慮なのだそうだ。

玄関を入るとLDKになっており、趣味のいい調度品が並んでいる。
居心地のいい椅子やテーブル、カウンターなどが置かれていて、
聞けば住人の憩いの場として使用されているのみならず、
いろいろな外部からの催しにも利用されているらしい。

シェアハウスでは、いろいろな決まり事をハウスごとに決めて運営している。
ここの決まりは食事をみんなで作ること。食材はあらかじめみんなで負担金を出して調達する仕組みだ。高齢者の恐怖「認知症」の予防に効果があるからとのこと。
だからだいたいのハウスでは、部屋の使用料(家賃)と光熱費を払う仕組みだが、ここはそれに加えて食費も払う。
これは実に効率が良く、入居者にメリットがある。
買い物に行くのも結構大変だからだ。それから解放される。
少ししか食べないから同じものばかり食べる羽目になることからも解放される。

粗悪なハウスでは個室は3畳以下なんてことも少なくないらしい。
しかしここは全室6畳以上ありそうな広々とした空間が用意されていた。
シェアハウスには平成25年から明確な建築基準法にのっとった規制があるのだが、
古いものを中心に違法なものも多い。
しかし、ここはきちんと基準をクリアしている適合施設だ。

意外なことにバリアフリーではない。
きくとバリアフリーにするほうがかえって足腰を弱めてしまうそうなのだ。
食事を出されたときに伺った話では、なんと野菜は地元で取れる安心野菜を使っているらしい。
いろいろとこだわりがあるシェアハウスなのだということが随所にあらわれている。

このような社会参加型のハウスはまだなかなかないが、これから各地に広がればいいなと思ったのであった。

今回訪問見学したシェアハウス「コミュニティーボックス」  福岡県久留米市
    URLは  http://community-box.com/



コミュニティボックス





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最終更新日  2018年03月14日 11時26分48秒
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