カテゴリ:おでかけ
福岡市美術館でギュスターヴ・モロー展を見てきた。
この方、サロメで有名なフランスの画家さんだ。 30年もつれそった恋人はいたのに、生涯独身で自宅が個人美術館になっている。 生前からそのようにご自身の手で企画されたそうで、なかなか変わった画家さんだと思った。 サロメといえば踊りの対価に聖ヨハネの首を所望し、 銀のお盆に乗せて持って行ったことで知られる王女様だ。 聖ヨハネに恋慕し恋がかなわぬとなったら死を望むとはなかなか恐ろしい。 こういう情熱的な女性に魅入られると災難ですなあ。 それはそうと、サロメの題材でいくつもの完成した絵が展示されていたが、 それとは別にその為の習作が沢山展示されていて、 本職の画家といえど、構図や細かな描写をいくつもいくつも考え、描いてみて 納得のいく絵画を作成しているのだなということがひしひしと伝わってくる展示会だった。 まあ、とにかくサロメだらけ パンフレットの表紙になったこの絵、実物はかなり大きくて、細かい線描がはいっているのがとても心惹かれる。 もちろんサロメの他にもいろいろな絵をかいておられる。 わりと神話に題材をとったものなどが多く、サロメとは対極にあるともいえるような 清純な女性が主題のものも多い。 ではあるが、サロメと運命の女たちですからね。 この方がなぜ独身を通したのか。 結婚したら画力を持っていかれるとでも思ったのではないかとふと考えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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