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今夜も空の下~世界放浪浪漫譚~

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えの1970

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2007.09.18
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カテゴリ:東アフリカ編
2000年2月18日


とうとうケニアを去る日がやってきた。
朝4時起床。顔を洗ってさっぱりしていきたいところだが、昨日からこの辺一体で断水がいまだ続いており、顔も洗えなければ、歯も磨けないし、シャワーも浴びれなければひげもそれず、自炊もできなければ、トイレも流れないのである。
日常生活における水がいかに大切なものか知る。
それとともに先進国で騒がれたY2K問題もこの地域では無関係そうなことを知るのである。

町中から空港までは20分である。
7:30の定刻通りに飛行機が飛び立つとサバンナが一望にできた。

東アフリカには結局ほぼ一ヶ月滞在した。
予定通りケニア山にも登れたし、楽しい日々を送ることができた。
いろんな人に出会うことができた。
イクバルホテルの旅人たちも、あの怠け者のポールのことも、少々しつこかったけど可愛かったアンナのことも何もかも思いでだ。
そして思いでを背に僕は次の夢を目指そう。
そして。と思い返すとき元旦に成田で別れたきりの彼女のことが脳裏をよぎった。

アジアの日々もアフリカの日々も思い出に過ぎ去ろうとしている矢のような時間の流れの中で、その思い出の中には彼女の存在も入ってくるのだろうか?

自分がこれから強く歩もうとしている未来と去っていく過去の中で彼女の存在が揺れている。
その存在がどこに落ち着くのか、日本に帰国して彼女に会うときにわかるのだろうか?

寝不足の頭でうつらうつらと考える間にも飛行機はあっという間にナイル川に沿って下降を開始していた。
そして僕の旅はケニア山から次の土地へとそのステージを変えようとしていたのである。





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Last updated  2007.09.18 20:35:04
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