森でのんびり

…。事件発生。




自転車パンクした。




練馬の自衛隊の基地の前で


走っていた自転車の前輪の空気が抜けた。




自衛隊の基地のなかで撮影してみたい…


そんな余計なことを考えていたから…？




自転車のメンテナンスがほとんど出来ない私。




昔なじみの自転車屋さんに


いつもおんぶに抱っこで


みてもらっているので


それまではそれでも問題なかった。




でも自転車屋さんまで6km近くあるし、かなりの高温。




どうしよう。




とりあえず近くの自転車屋さんに寄ってみよう。




地元の中学生が教えてくれた


豊島園通りの自転車屋さんへ行ってみた。




いつも通ると分解された自転車のパーツが


いっぱいで昔っからありそうな自転車屋さん


「こんにちは～～。」と


４回声をかけても、どなたも出ていらっしゃらない。




入り口にあった、空気入れをお借りするけれど


一向に空気が入らない…。




「いらっしゃい。」


高齢の店主が出ていらしてすぐに


「うちは、そういうタイヤやっていないの。」と


手を振ってまたお家に戻っていった。




ぺこりと頭を下げてもう一軒先の自転車屋さんへ。




「診ていただきたいのですが…。」


スポーツサイクルも多く扱う自転車屋さん。




修理依頼も多く


すぐには直せないと丁寧に断られました。




電動の空気入れをお借りして


空気を入れると今度は上手に入り


なんとか走れそう。




ところが光が丘公園に着いたら


前輪から、枯れ葉を巻き込んだような乾いた音とともに


タイヤの空気が抜けた。




どうしよう。




だいたい、いつも


人任せ過ぎるのがいけないんだけど…。




こういうときは、本当に困る。




なんだか、情けないんだけど…どうしよう。




気持ちがいっぱいになって、笑えない。




体感アーティスト～立松正宏さんの大道芸を


聴きに光が丘公園に来たのだけど…。




立松さんの顔を見たら喉から


「パンクしちゃったの。」と言葉が出てきた。




説明したいけどなんだか


小学生並みに半べそモードでうまく喋れない。




すべてを察知したかのように


「あとで診ましょう！」と


カラリと言葉をかけていただいて


なんだかするりと何かが外れて


ホッとした気持ち。




えっと？？？邪魔しに来たんだっけ、わたし。




やはり、自分自身が情けなくって


でもやっぱり安心で、


私は、結局どうするつもりだったのかと


色々思うと泣けてきちゃいそうで


脳みそがちっとも働いていない…


感情に支配される私の脳…。




いつもの立松さんの演奏を聴いていたら


落ち着いてきた。




面白い親子の登場でますますホッとできた。




そもそも問題は、


この時点ではちっとも解決していないのに


「あとで診ましょう！」


その言葉と音楽と環境が気持ちをマッサージしてくれて


とらわれる心を解放してくれていた。




立松さんは、国立（くにたち）から光が丘まで道のりを


５０ｋｇの荷物とともに自転車で移動されて


お昼過ぎから夕方まで演奏して


子どもたちの相手をしながら


１時間近くかかる片付けも終わって


そのあと立松さんの自転車から、サッと工具を取り出し


丁寧に自転車のタイヤの様子を調べていただき


チューブ交換して、


しかも前から金具がとれて


解けちゃっていたブレーキ部分も直していただいて


ブレーキも調整していただいて


至れり尽くせりの修理をしていただきました。




いい大人が半べそかいて恥ずかしいけれど


そんなピンチを救っていただいた立松正宏さんには


大変に感謝しております。




「タイヤ交換ぐらいは、


出来るようになったほうがいい。


気持ちを立て直すためにも…。」




立松さんは、


そう大事なことも教えてくださいました。



感謝！2010.09.11幸町 posted by (C)あっこ森


立松さんに、感謝の気持ちを込めて




虫好きだったかどうかわからないし、雄の蝶々だけど（笑）




どうもありがとうございました



写真は９月１１日に幸町にて撮影しました。

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