「思春期に起きること」(思春期が来ると世界がひっくり返るのです)
群馬で10月24日から始まるワークの告知です。まだ空きがあります。今回は「表現」をテーマにします。日本人は「自分を表現すること」から逃げようとします。でも、そのことが「生きる苦しみ」、「子育ての苦しみ」を創り出していることには気付いていません。「自分探し」をしている人は多いですが、自分でいくら「自分」の中を探っても、「自分」が見つかるわけがないのです。なぜなら「自分」は「他者との関わり合い」の中で発見するものだからです。でもそのためには、まず「自分」を表現することから始める必要があるのです。表現しないことには「関わり合い」が発生しないからです。「本当の自分」に気付き「新しい自分」を生きたいと願うのなら、「自分」を表現することから逃げてはいけないのです。お申し込みは以下のサイトから出来ます。篠先生の親の土台を育てるワークSeason2Event by ゆずり葉学舎 and 村西 有希 on 木曜日, 10月 24 2024******************子どもの成長には、3才、5才、7才とか9才、14才というような「節目」があります。(ただし、この年齢は「その前後」ということで、固定された年齢ではありません。)さらに大きくなっても節目は「死」が訪れるまで時々やってきます。(20才を過ぎると「成長の節目というより、老化の節目になりますけど・・・)そして、その節目ごとに「からだの状態」だけでなく「心の状態」も、「意識の状態」も、「感覚の状態」も変化します。その結果として「子どもが生きている世界」も変化します。「視点の位置」が変化するからです。大雑把に言ってしまえば「子どもの視点」から「大人の視点」に変化するのです。でも、子ども本人にその自覚はありません。人はみな「自分」を基準にして周囲の人や状況を判断するのですが、そのため、その基準である「自分」が変化していることには気づかないのです。その結果、子どもは「自分の周囲の風景」が突然変わったように感じるのです。大きかった世界がどんどん小さくなっていきます。それまでは表側しか見えなかったので大人に教えられるままに信じていたのに、9才頃から大人の世界の裏側が見えるようになることで、それまで疑ったことがないことを疑い始めます。大人に対する不信感も生まれます。また、大人の世界が見えるようになることで、「大人の世界から見た自分」も見えるようになります。そして「ちっぽけな自分」にも気付き「孤独」を感じ始めます。そしてもがき始めます。それが10才~14才前後に起きる変化です。「自分中心の世界」に生きていた子どもが、いきなり「大勢の中のたった一人」になってしまうのです。世界の裏と表がひっくり返るのです。でも、それは子どもの目に映る世界の変化であって、実際に子どもの周囲の風景が変化したわけではありません。その時、その変化を「自由になった」「可能性が広がった」と感じ喜ぶ子もいますが、急に孤独と不安を感じ始める子もいます。またこの頃にはホルモンの状態も大きく変わるので、心とからだの状態が不安定になります。暴力的になる子もいます。でも、そのような状態の子どもの視点を想像出来ない大人は、そのような子どもを「大人の力」で押さえ込もうとします。それでも、幼い時からリアルな世界で様々な体験をしてきた子は、自分の可能性が広がったことを感じるでしょう。でも、幼い頃から仮想空間の中だけで遊んで来た子は、新しく見えるようになった現実の世界に戸惑ってしまうのです。そして、ゲームの中では無敵でも、現実の世界の中では無力な自分にも気付くのです。その時、現実の世界の中に自分の可能性を見つけようとする子もいますが、仮想空間の中に逃げ込もうとする子もいます。思春期の頃にゲームの中にしか自分の居場所がない子はなかなか難しいことになってしまうかも知れません。