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テーマ:アニメあれこれ(26957)
カテゴリ:アニメ
以前にも記事で触れた、フジテレビにて木曜深夜に放送中のアニメ『墓場鬼太郎』。
残念ながら第一話は観逃してしまったものの、第二・三話はばっちり観れました。 絵の雰囲気が昔の貸本マンガ時代の水木センセイのものをかなり再現しているようなので、 まずそこが良かったですね。ちょいワルな鬼太郎なのも好感が持てました(笑) オープニングの絵もこんな感じで原作マンガの絵をそのまま流用しています。 声優陣も昔にアニメ化された時と同じようで、 鬼太郎・・・野沢雅子 目玉おやじ・・・田の中勇 ねずみ男・・・大塚周夫 と馴染みやすかったですね。 原作は水木センセイが貸本マンガ時代に描いたものなので、 半世紀近く前のもの。(現在は角川文庫版で読めます) なので凄く古い絵柄ですが、おどろおどろしさはこっちの方が数段上ですね。 特に独特の暗い雰囲気の背景が水木作品の特徴で好きだったのですが、 ちゃんとアニメに反映されているのが良かったです。 原作の復刻版3巻の冒頭にこんな一文があります。 諸君も時の流れとともに老い墓石になって百年もたてば 誰も諸君のことを語り伝える人はないだろう このように過ぎ去った昔というものはわすれ去られるものであるが 幸い何か政治的事件に関係した一部の人が さも実在したかのように書きとめられた だが多くの庶民の歴史というものは誰も書きとめなかった では文字を知らない庶民の歴史というものはどういう形で残されたか それは民間伝承という形で残された おじいさんやおばあさんが孫に語り伝えるという形で残った 今では核家族化がすすみ、そういう言い伝えが日常の中で話される場面が 少なくなっているのかも知れません。 水木センセイは幼少期にのんのんばあというおばあさんから 沢山のそういった話を聞き育ったといいます。 そこから幽霊や妖怪について興味を広げていったのでしょう。 それは取りも直さず、それまで語られなかったマイナーな人や存在に 光を当てたということに繋がったのではないかとも思います。 水木センセイは戦時中に左腕を喪失するという体験をしていますが、 左目のない主人公鬼太郎は、そんな自身を投影した姿であったのかも知れませんね。 (ちなみに目玉おやじは父親の目から出たもので、鬼太郎は生まれた時に墓石にぶつけて 左目を失い、空洞になっているという設定です) 墓場鬼太郎 公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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