お金の流れ
日銀が「量的金融緩和」の解除を決定したことは皆さんもご存知のことでしょう。 これは日本経済にデフレ脱却の傾向が明確になっているから当然の措置という解説もあります。 この5年間の庶民への資金供給は本当に効果があったでしょうか。 まず0金利のため国民が失った利子は304兆円といわれています。 また中小企業への貸し渋りは解消されたでしょうか。 日銀の発表によると、銀行の貸出平均残高(2月)は97年比で150兆円も減少。 親が学生に仕送りしている金額は、1987年から2004年までの平均し送り額は106,700円から105,000円になり、その間の学生の生活費(家賃除く)は69,600円から43,700円と25,900円も減少(東京地区私立大学教職員組合連合調べ)しているのです。 一日当りの生活費は2,320円から1,456円に低下しているのが実態です。 親も子も生活費の不足に悩んでいるのが実態ではないでしょうか。 財界は「量的緩和」の効果で「3つの過剰(負債、設備、人員)はおおむね解消された」(経済同友会)と評価しているようです。 国の政策は「民を豊かにして国を栄える」ためにこそ行われるべきです。 金融のことももっと考えませんか。 「貯蓄ゼロ世帯 23.8%」「単身世帯 貯蓄ゼロ世帯 41.1%」 (05年 金融広報中央委員会より)人気ブログランキングに参加しています。▲トップに戻る