薬指の標本/小川 洋子
【楽天ブックスならいつでも送料無料】薬指の標本 [ 小川洋子(1962-) ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。向こうのブログでお友達(だと私が勝手に思ってるだけかもしれないけど)がこの本のことを書いていて、気になって読んでみました。小川洋子さんは、『博士の愛した数式』を読んだだけですが、この本はまた違った感じのお話でしたね。ちょっとホラーっぽいのかな?好きなあまりに・・・標本室で封じ込められても、構わないと思ってしまう。そこはちょっと異常なほどの愛情を感じてしまうというのか。この本には、『薬指の標本』ともう一遍、『六角形の小部屋』というお話が収録されているのですが。このお話も好きな感じです。本当にこんな小部屋があったとしたら、私だったら何を話すんだろう・・・。話すことですっきりできるのなら、是非とも利用してみたい。まぁ、現実にはあり得ないからいいんでしょうけどね。『薬指の標本』、フランスで映画化されてるんですね。確かにこの雰囲気は、フランス映画っぽいのが似合うのかも。こちらもちょっと気になりますね。