一人ドライブ
先週末から、妻とK助が、妻の実家に帰省しており、この1週間独身生活をしている。 かつて学生時代に一人暮らしを悠々自適に送っていたから、まあ慣れてはいるが、かといって自炊までする気にもならなくて、外食が中心となっている。 そうすると、仲のいいご近所の間では、「渓遊さん、自分の誕生日に、一人でバーミアン行って、皿うどん食べて、餃子二人前持ち帰って、一人で家でビール飲んで一人でお祝いしている」とか、「渓遊さん、夜寝る前に、大塚愛ちゃんのライブDVDをガンガンに音量上げてビール飲みながら一人で踊ってる・・・もうすぐ40歳なのに」とか、「渓遊さん、今、弁護士呼んで、奥さんと調停中」などと、いろんな噂が飛び交っている。 ちなみに、前者二つは事実であり、三つ目の調停中というのは事実無根である。たまたま車検が近いから車の営業マンがうちに来ただけである。 しかし、あまりに不憫に思われたのか、ここ二日ほど、ご近所さんが晩飯に招待してくれた。ひたすら感謝である。 そんな独居状態も今日で最後、明日には家族全員が久々のご対面。愛ちゃんのDVDを大音量で見られなくなってしまう。 せっかくだから、妻やK助の好きな果物でも買いに行こうかと、車を走らせ、和歌山県まで行って来た。 かと言って、今、何が旬で、それがどこに売ってあるのか皆目分からない。果物と言えば和歌山県!ただそれだけでひたすら当てもなく紀ノ川に平行に西へ車を流す。 妻は桃が好物なのだが、それらしい産直市場を覗いても、どうも桃の旬は終わっているようだ。やたらとブドウが売ってある。 紀ノ川の北側を、橋本市から岩出市まで西に走り、今度は、紀ノ川を南側に渡って貴志川町から橋本市へ。 どえらい距離を走ったが、結局最後の最後、夕立ぴかぴかごろごろの中、橋本市で大きな産直市場を見付けて、桃とブドウとスモモも購入することができた。 奈良に帰り着き、東の空にはでっかい虹がかかっていた。 アテの無い酒は嫌だが、たまには当てのないドライブもいいもんだなと、一人満足してうちにたどり着いたが、待っていたのは、夕立でびしょびしょになった洗濯物だった。