カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
東芝・マジックアイ付き5球スーパーラジオのレストアは、箱の塗装も終わり、最終段階に入ってきたアルが、ここで難問続出アル。 最初に回路図を書き起こしておかなかったアルから、部品をあちこち外している内に、記憶が無くなり(ア、ア、ア、アイヤー、歳は取りたくない!!!)、「あれ?このコンデンサーは何処に繋ぐんだっけ?」、「あれ?線が1本余ってる???」などなど。 仕方なく、オリジナルの回路を無視して、内尾氏の回路に従って再配線。もう1、2日掛けて配線をチェックしたら、いよいよスイッチ・オンの予定アル。 しかし、念の為とバリコンをチェックしたら、アンテナ側も発振側もショートしているのこと。 オークションでは「動作品」となっていたアルが、これではダイヤルを回す度に ガリガリッ!と大きな音を発していたに違いないのこと。業界用語で言うところの「ガリコン」アル。ラジオに詳しくない人の為に細かい説明をしておくのこと。バリコンというのは、アルミニウムの板と板を向かい合わせにし、片側を回して受信周波数を変える部品アル。 この写真ではセンターラインの左右に二つのバリコンが連結されているアル。写真の上側に在る12枚のアルミ板はバリコン本体に固定されているアル。 上下の中間に太い真鍮製の軸が見えるのこと。写真の下側に在る13枚のアルミ板は、この軸に固定されており、軸を回転させると13枚の板は写真の下からぐるっと回って上側に回転するアル。 この時に、固定されている12枚のアルミの板と板の間隔、それに回転する13枚の板と板の間隔が均等でないと、上の板と下の板が接触するからショートしてしまい、スピーカーからガリガリッと大きな音を発することになるのこと。 そこで、珍国際古式ラジオ保存会部品修復本部(珍国際本部長)では、これを一発で直す治具(じぐ)を発明したのこと。 これはまさに世界的発明であり、ラジオ・レストア史に残る物アル。 その治具とは、ジャジャジャ~~~ン!・・・アルミとアルミの間隔に近い厚さのボール紙アル。 これをアルミとアルミの間に挟んで、板の曲がり具合を見て、微妙に左右に力を加えたりしながら、上下に動かすと、アーラ不思議、あっと言う間に簡単に板は真っ直ぐにしかも等間隔に戻ったのこと。 今後の課題としては(大袈裟なこと言うんじゃねぇ!)、アルミとアルミの間隔に等しい幅の金属板などを12枚、そして金属板と金属板の間に小さな金属板を挟んだ物を連結した治具を作ることにしたいアル。 無事、ショート状態は簡単に解消されてしまたアル。 本当は数時間掛かったのこと↑ もっと大きい字で書けよ!これじゃあ見えねえよぉ!アンテナコイルも断線していたアル。直そうとしたアルが、線材がボロボロになっており、ちょっと引っ張ったり曲げたりすると切れてしまい、まるでサルがタマネギを剥いている状態になり、イライラして諦めたアル。 仕方なく大枚3,500円を払って新品に交換。これとペンキ代でラジオ全体の落札価格に迫る勢いアル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月25日 09時25分30秒
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