カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
ゼネラルの6S-5「還暦3号」の部品交換を開始したのこと。
作業場は珍国際ラジオ・レストア総合研究所の特殊半田付け事業本部に在る珍国際の寝床兼用作業場アル。 周囲には20台ものポンコツ真空管ラジオがレストアの順番待ちをしており、大小50台もの鉱石ラジオ、真空管ラジオ、トランジスターラジオが堆(うずたか)く積まれており、まるでゴミ屋敷状態のこと。とても写真は出せないアル。 ゼネラル6S-5のシャーシー内部。何やら黒ずんでおり部品の劣化が激しいのこと。ヤフーのオークションでは動作品と書いて有ったアルが、怪しいアル。 第一、電源トランスのすぐ右にパディング・コンデンサーが見えているアルが、常識では、こんな位置に付けないのこと。改造した可能性が有るアル。 案の定、詳しい人のブログを見たら、パディング・コンデンサーは発振コイルの近くに付いていたのこと。 動作品と書いて有っても、この手のラジオはいきなり電源を入れるのは禁物のこと。だから珍さん、このラジオが動作品だったかどうかは知らないアル。 第二中間周波トランスの辺りは部品が大混雑しており、中にはシャーシーに触りそうな物も有ったのこと。恐ろしい状態アル。 戦後のドサクサ時代に作ったラジオらしく、現在の中国産ラジオと似ているのこと。あちこち手抜きの跡や間違いを修整した跡、間違ったままの物も見られるアル。 しばらく部品を取り外した後で撮影した指先。如何に部品が汚れているかが分かるのこと。コンデンサーには猛毒のダイオキシンを発生するPCB(ポリ塩化ビフェニール)が使われているとのことで、ラジオを修理しながらの飲み食いは要注意アル。 OSCコイルに端子の名前が無かったアルから、配線する先を間違えないように行き先を書いた紙切れを貼ったのこと。 パイロット・ランプを取り付けてあるゴム・プッシュが木化していたアル。勿論、新品に交換したのこと。 しばらく部品交換、配線交換を続けた後、念の為に電源部の導通、ショートの有無を調べていたら、なんと100ボルトに接続する線が断線していることが発覚したアル。 テスターの液晶窓に「1」と表示されているのは「抵抗が無限大」すなわち、断線を示しているアル。しかし、さっきは一瞬、導通を示したアルに! ア、ア、ア、アイヤー、珍さん、電源トランスを巻き直すノウハウは無いのこと。大体、迂闊に巻き直そうとして線をほどくと、絶縁用の紙がボロボロと崩れたり、細い銅線がプツプツと切れてしまうのこと。 これは新品か他の中古品に交換するしか無いのこと。面倒なことになったアル! ゼネラルの6S-5を「還暦3号」としてレストア中アル。 いよいよ修復は終わり、最終チェック段階に入ったアル。回路は内尾悟氏の回路そのままで作り直しているアル。 内尾氏の本を複写し、回路図に真空管のピン番号や電圧を記入。 ダイヤル部分のガラスは洗剤で水洗いしピカピカ。中に入っていた薄汚れた厚紙を真っ黒に塗り直したのこと。かなりイイ感じアル。 シャーシー内部。全ての抵抗とコンデンサー、配線材料を新品に交換。かなりスッキリしたのこと。↓の修理前と比較すれば、吉永小百合様と樹木希林アル。 ブロック・ケミコンの新品は高いアルから、オリジナルはそのまま残し、内部で単体のコンデンサー2本をラグ板に立てて、ブロック・ケミコンもどきにしたのこと。 赤のマーカーで細かくチェック。回路的には問題無しアル。 しかし、ひとつ大きな問題が有るのこと。入手した中古ラジオは、電源トランスの入力側が、95ボルトと0ボルト間にしか配線されていないのこと。これが何を意味するのか不明アル。 昔は送電されてくる電圧が安定しないアルから、最初から電圧が低い方にセットしたと考えられなくも無いアル。 トランスに100ボルト用の電線も端子も見当たらないアル。万一、これが95ボルトと100ボルトから出ている線だとすれば、100ボルトを掛けると2次側には飛んでもない電圧が出る筈アル。 このトランス、全くオリジナルのままなのかどうかは不明アル。 チェックは終わったアルが、電源に繋ぐかどうか。スライダックが有れば何の問題も無いアルが・・・ウーム、思案どころアルな。 正月休み中に完成すべくレストアをしていた「ゼネラルの6S-5」がようやく完成の運びとなったのこと。 電源トランスが怪しかった為、電源スイッチをひねるのに何日も躊躇し、やっと一か八か電源を入れ、低周波増幅部は問題が無い事が分かったアルが、どうにも中間周波増幅の辺りが怪しいのこと。 コイルの導通は問題無いし、残るはパディング・コンデンサーだけのこと。仕方なくパディング・コンデンサーを外し、430PFの固定コンデンサーに交換したところ、見事に電波を捕らえたアル。 前回、前々回にレストアした東芝のラジオよりも感度が落ちるのこと。CR類と回路は全く同じアルから、考えられる原因としてはコイルのQだけのこと。多分、東芝のコイルよりゼネラルのコイルのQが低いアルな。 最終的にテスト・オシレーターで調整し、機械部分は完成したアル。 今まで、ケースの仕上がりは掲載して来なかったのこと。実は非常に綺麗な仕上がりになっていたアルから、今日まで隠していたアル。 買って来た時は、この状態アル。さあて、どんなに変身したか? いよいよ一挙公開のこと!!!説明はしないアルからじっくり御覧あれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月07日 13時45分07秒
[真空管ラジオのレストア日記] カテゴリの最新記事
|
|