珍国際の書斎

　昨日は一日中雨模様だったアルから、畑にも行けず、自宅で「還暦４号・珍国際ラジオ」のレストアをしたのこと。

　既に分解を終えていたアルが、内部を良く見ると、配線材が何種類か入っているのこと。どうやら誰かがレストアしたらしいのこと。

　点検したり、配線を交換しようと手で触っただけで、あちこちの配線が取れてしまったアル。かなり酷いテンプラ半田だったアル。

　良くもまあ、これで「鳴っていた」（前の持ち主のコメント）どころか、火を噴かなかったのこと。中古ラジオの場合、出品者がラジオについての知識が無い場合が多く、要注意アルよ。

　こういう事が有るアルから、いきなり中古ラジオの電源を入れるのは鍛冶屋、バ、バ、バ、馬鹿ワープロめが！時と場合を考えて変換しろっちゅうんじゃい！刀を作ってるんじゃないぞ！ラジオの修理の場面だぁ！・・・火事や爆発の危険が有るのこと。




　あちこちに配線の被覆がボロボロになり内部の導線が見えている部分が有ったアル。これではいつショートしてもおかしくないのこと。全ての配線材料を交換しないと危険アル。




　出力トランスの接点部分に、幾ら経っても乾燥しない接着剤のような物が見えていたのこと。怪しいと思って接着剤を剥がしたところ、ア、ア、ア、アイヤー、そこには↑のように光る接点が有る側と、↑のように接点が無い側が有ったのこと。

　どうやら半田付けが上手く行かず、接着剤で固めていたのこと。こんな酷いレストアをする位アルから、他の部分は全く信用できないアルな。




　パイロット・ランプ取り付け用のゴムが完全に劣化してボロボロになり傾いていたアル。いつショートしてもおかしくない状態アル。




　これまた、取り付け用の妙な素材が劣化して、上から見ると右側の素材が特に酷く劣化した為、バリコン全体が右下に引き寄せられているアル。




　バリコンを取り外してみると、このように取り付けようの素材はボロボロだったアル。




　珍国際ラジオ・レストア研究所では、直ちに「真っ直ぐに取り付け直せ」との珍国際本部長命令により、緊急対策本部会議を開いた結果、「古い素材をドライバーで剥がした後、ゴム・プッシュを交換すれば良い」との結論に達し、直ちに現場監督（珍国際氏）に指示したアル。




　取り付け直したバリコンのベアリングが入っている回転部分に、魔法の潤滑剤「呉　ＣＲＣ　５－５６」を吹き付けて、スムーズな回転を復活。

　この時、「５－５６」がバリコンのローターとステーター（分かり易く言えば"羽根"）にかかるとバリコンの容量が変わって使えなくなるので要注意とのことアル。




　旧式の電源スイッチは、接点が錆びており、抵抗が増加していると思われるアルから、「接点復活剤」を吹きかけておくアル。




　全部品を取り外してシャーシーの再塗装をすれば完璧アルが、メーカー製のラジオは部品をハトメで止めているアル。

　取り外しはかなり面倒アルし、場合によっては部品にダメージを与えてしまうアルから、今回は綿棒で細かいホコリを取り、ドライバーでタバコのヤニや油による粘着性の汚れを落とすに留めるアル。

　新品の部品を使えば、５球スーパーくらいなら一日で出来るアルが、中古の再製は何十倍も手間が掛かるのこと。メーカーによっては特殊な回路や部品を使っているあるから、部品や回路の懐石、バ、バ、バ、馬鹿ワープロめが！メシを喰ってる場合か？？？・・・部品や回路の解析から始めなければならないのこと。

　使える部品を掃除し、生きているかどうかをチェックし、それから配線をするのこと。それでも、そういう作業をしている間にご臨終を迎える部品も有るアル。

　何日も手間暇を掛けても、ヤフーのオークションで1万５千円の開始価格を付けると、殆ど誰も相手にしてくれないアル。とてもではないアルが、商売にはならないアル。

　しかし、趣味でやれば、「手間が掛かる程、遊べるし、参考になり面白い上に、暇つぶしになるし、ボケ防止にもなる」のこと。それが１万５千円で売れれば実に嬉しいアル。ものは考えようのこと・・・