カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
珍国際ラジオ・レストア本部ではラジオ配線係長が「ポンコツ・ラジオの修理をする場合、スライダックが無いと色々危険が御座りまする。特にメーカー製のラジオはトランスに電圧の表示が無く、どの線を何処に繋いだら良いのか分かりかねまする。これ以上の作業は不可能に御座る」と珍国際本部長に泣きついたのこと。 珍国際本部長大枚8,000両を受け取ったラジオ配線係長は、江戸の吉原に近い秋葉原という場所に早籠(はやかご)を飛ばし、スライダックを買って来たアル。 江戸に行ったついでに、ラジオ配線係長は吉原で花魁(おいらん)を買うのかと思ったら、「ワシは既に御用済みの身、オイランはイラク、ア、ア、ア、アイヤー、イラン!」とオヤジ・ギャグを飛ばしながら、浅草寺を見物した後、隅田川の川下りをしながらサクラを見物、日本橋のソバ屋で酒を呑んでから戻ってきたのこと。 珍国際本部長は 「お主、随分時間が掛かったのう。お主が出掛けたのは卯の刻(午前6時)で、今は既に戌の中刻(午後9時)ではないか!スライダックを買う金で、吉原に行ってオイランでも買ったのではないのか?」 と疑っていたアル。ラジオ配線係長は 「滅相も御座りませぬ。拙者は『インスタント・ザー メン』(注:『ザー』と『メン』の間のスペースを取ると、楽天が『卑猥』と判断して受け付けて呉れない)と呼ばれる男、万万が一、オイランを買ったとしても3分有れば十分で御座りまする」 と言い訳をしていたアル。 ラジオ配線係長が買って来たスライダックは「理工舎」という創業大正13年、社員40名の零細企業が作った製品アル。 外観を見ると、昔、小学校や中学校の理科室に似たような装置が在ったような気がするのこと。創業が大正13年アルから、多分その頃から作っていたアルな。 気になるのは出力用にしかコンセントが付いていないアル??? 外観を横から見ると入力(100V)、出力(0~130V)共に端子の金属が剥きだしアル。万一、これに触れると感電の恐れが有るのこと。 秋葉原の店員に尋ねたら、「ここにコンセントを付けると家電扱いになり、その為の登録費用が30万円掛かるから、コンセントを付けていない」と分かったような分からないような説明だったのこと。 スライダックだというのに、電源スイッチやヒューズが無く、パイロット・ランプも付いていないアル。これでは危険極まりない製品のこと。 万一、ここを触って感電死したらPL法に依る賠償金の方が余程高く付くと思うアルが・・・ 取り敢えずラジオ配線係長は入力用のコードを作って端子に取り付けたアル。 感電を心配したラジオ配線係長は、スライダックが入っていた段ボール箱を加工して、金属部分が一切見えないようにしたアル。 まるで珍さんの未来を象徴するような段ボール・ハウス入りのスライダックが出来上がったアル。 珍国際本部長は「将来、レストアしたラジオが沢山売れたり、印税生活になった暁にはアクリル板でケースを作れば良いではないか」と慰めていたのこと。 後から入力コードを引き出したアル。出力はコンセントを使えば問題無しのこと。 これにて一件ラクチャ~~~ク! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月20日 11時30分00秒
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