珍国際の書斎

　昨日、ラジオ配線係長は、「６ＡＲ５用の出力トランスを江戸の秋葉原まで早馬で買い出しに行くと２，８００円も掛かるから」・・・と暴れん坊将軍にお小遣いをお強請（ねだ）りする為、パチンコ屋に行ったアル。

　しかしラジオ配線係長は、暴れん坊将軍から

　「そんな金は遣（や）れぬ。それより去年の年貢をまだ納めていないではないか！」

と逆に返り討ちに遭い、トランス５個分も小遣いを巻き上げられ泣く泣く帰ってきたのこと。

　今日も出力トランスが無いラジオ配線係長は、何もやる事が無く、再度、暴れん坊将軍に小遣いをねだりに行って、昨日の年貢の分まで取り返すかどうか考慮中アル。

　おのれ、暴れん坊将軍め！

　小遣いを呉れるどころか、逆に年貢を巻き上げおって！

　暴れん坊将軍からけちん坊将軍に改名しろ！




　ホッホッホ！　暴れん坊将軍を恨む前にご自分のパチンコ技術の稚拙さをお恨みなされ・・・










　「なに？暴れん坊将軍に年貢を巻き上げられただと？」

　「左様で！何とか殿のお力で暴れん坊将軍を成敗して頂きたい」

　「そうか、暴れん坊将軍さえ居なくなれば天下は予の物よのう。越後屋、軍資金を出さぬか？」

　「出力トランスを買う金が無いのに、軍資金など滅相（めっそう）も御座りませぬ」

　「それならインピーダンスかフラダンスか知らぬが、手持ちで誤魔化すしか無いのお」

　「殿！フラダンスではダメです。昨日、茶ダンスは受けましたが、桐ダンスではダメでした。ましてフラダンスなど伴天連（バテレン）の踊りでは・・・」

　「ところでインピーダンスとは如何なるものかのう？」

　「拘留抵抗、ア、ア、ア、アイヤー、ＡＴＯＫ１１は物理学の知識が無いようです。これでは留置所で暴れる咎人（とがにん）になってしまいまする。『交流抵抗』のことで御座ります」

　「ガイダンスではどうじゃ？」

　「専門的過ぎまする！」

　「アイスダンスは如何かな？」

　「真央ちゃんにしか通じませぬ」

　「階段箪笥（たんす）てのも有るぞ」

　「そんな骨董品ではダメです」

　「九腸寸断すってのも有るワイ」

　「？？？」

　「団長の重い、ア、ア、ア、アイヤー、断腸の思いと同じ意味じゃ！教養の無い奴め！」

　「金と教養は母親の胎内に置き忘れて来ました」

　「化粧箪笥はどうじゃ？」

　「インピーダンスと化粧箪笥ではゴロが合いませぬ」

　「色々と五月蠅（うるさ）いやつじゃのう。しからば、ソーシャル・ダンスではどうじゃ？」

　「ハイカラ過ぎます」

　「タップ・ダンスで我慢せい！」

　「それも伴天連の言葉で御座りまする」

　「ならば、チーク・ダンスでどうじゃ？そろそろ手を打たぬか。チーク・ダンスはええぞ？ムフッフフ！」

　「何やら卑猥なニュアンスで・・・」

　「この時代に『ニュアンス』などという洒落た言葉は御座らぬ。ではデカダンスではどうじゃ？」

　「大男のダンスですか？それとも刑事のダンスですか？『踊る大捜査線』の話ですかね？『踊る大走査線』になると、壊れたオシロスコープになりまする」

　「教養の無い奴め！大敗、ア、ア、ア、アイヤー、大盃、ア、ア、ア、アイヤー、頽廃という意味じゃ。フォーク・ダンスならどうじゃ？子供の頃、イヤイヤやらされたろうが？カワイイ子だけなら良いが、ブスと手を組まされるのは参ったのう、越後屋？」

　「段々、話が逸（そ）れて、何が何だか分からなくなりつつありまする」

　「船箪笥（ふなだんす）ではどうじゃ？これなら越後屋も知っておろうが？」

　「毎日、隠し財産を殿の所に運ぶ為に使っております」

　「ベリー・ダンスはどうじゃ。これなら文句あるまい？イッヒッヒ！」

　「卑猥すぎまする。それでは、このブログの女性読者が去ってしまいまする」

　「洋服ダンスは如何じゃ？」

　「一般的過ぎまする」

　「ライン・ダンスならどうじゃ、最高で御座るぞ。若いオナゴが足を上げて、ウヒャー、タマラン！」

　「殿もスケベ－ですね」

　「相模屋、お主もスケベーよのう！」

　「越後屋です。あいつと一緒にしないで下さい」
　
　



　お主ら、いくらブログのネタが無いからと言って、言葉遊びをするとは、平和よのう・・・

　







　「ところで、この作者め、『だんす』が付く言葉を随分並べおったが、かなり学が有る奴よのう？」

　「この作者、電子辞書の『逆引き』という機能を使い、語尾に『だんす』が付く言葉の一覧表を出しただけで御座りまする。殿も甘い！」

　「なるほど、この作者もワルよのう！」