カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
ラジオ配線係長の自宅にはポンコツ・ラジオが20台もゴロゴロしているアルから、出力トランスくらい幾つでも有りそうなものアル。 しかしラジオ配線係長はST管を使ったラジオばかり集めており、今回のようなMT管のラジオは持って居ないのこと。 その為、42や6ZP1で使える7~12KΩ用のトランスは幾つか持って居るアルが、6AR5で使える5KΩ用のトランスは皆無だったアル。 そこで、江戸の秋葉原まで早馬を飛ばして5KΩ用の出力トランスを買い求め、赤坂でジャズを聴いて気分を良くして帰ったラジオ配線係長は、翌朝、夜明けと共に出力トランスの取り付けに掛かったアル。 一次巻き線側の空き端子にも250ボルト掛かっているアルから、万一触ると電撃(死語?)を受けるのこと。 そこでラジオ配線係長は、空き端子にも絶縁用の熱収縮チューブを被せたアル。 ケース内部に納めてしまえば、絶対に触れる可能性が無いアルに、ここまで気を遣うとは、「さーっすが!ラジオ配線係長!」・・・とは誰も言っていなかったアル。 今回のラジオはプラスチック製で、スピーカー取り付け部は透けて見える設計のこと。そこで赤いパネル面に相応しいように、スピーカーの前面に貼り付けてあったベージュ色の布も真っ黒に塗装したのこと。 ここまで拘(こだわ)る塗装班長にも「さーすが!」という賞賛の声が上がっていた・・・とは聞いていないアル。 全ての処理が終わり、完成したラジオ部分。ほぼ新品に近い状態まで回復したのこと。但し、ブロック・コンデンサーは形だけで、3個の単体コンデンサーを使って代用してあるアル。 ラジオ配線係長は最終調整に掛かったアルが、電源を入れても「サーッ !」という音しか聞こえないのこと。 ボリュームを廻すとノイズは大きくなるアル。これで電源部と出力部は機能している事を確認。 バリコンを廻すと時折、放送を受信して発していると思われるノイズに変化する事が有るアル。 ラジオ配線係長は「???」。どうやら周波数変換・発振回路と中間周波増幅回路が怪しいのこと。 ラジオ配線係長がテスターで各部の電圧を測ったところ、ア、ア、ア、アイヤー、周波数変換・発振回路と中間周波増幅回路に使っている真空管の プレート電圧がゼロ・ボルトアル! 初段と2段目へのB電圧供給回路が怪しい・・・と睨んだラジオ配線係長が確認すると、ア、ア、ア、アイヤー、「↑__↑」で示した部分の配線を忘れていたアル! ブロック・コンデンサーから真空管へB電圧を供給する線で、これが繋がっていなければB電圧が出ないのは当たり前アル。 ラジオ配線係長は直ちに、ここを配線。再び電源を入れたら、見事に大音量で鳴りだしたアル。 あとは専用のドライバーを使ってI.F.T.の調整やトラッキング調整、受信周波数範囲の調整だけのこと。 テスト・オシレーターで各種の周波数を入れ、マジック・アイの隙間が最小になるように調整。 ↑ 調整後はマジック・アイが閉じるようになったのこと ↓ MT管とは言え、電池管ではないアルから、フィラメントが煌々(生まれて初めて、こんな漢字を使うことを知ったアル。良い感じ、ア、ア、ア、アイヤー、良い漢字アルなぁ)と光っているのこと。 暗い所で見ると、そこそこの雰囲気。ダイヤル部分がもう少し明るくなると良いのだが・・・ これが完成した外観アル。ところで、この写真を見た「珍国際の書斎」ウォッチャーの方から、「愛妻1号という名前の方が良い」との書き込みが有ったアル。 元々は「還暦5号」として再出発を計ったゼネラルの6S-14だったアル。 しかし珍国際本部長の御内儀から このラジオは、ヤフーのオークションに出さず、我が家に置いてタモレ! と言われた為、珍国際本部長はやむを得ず 仕方が無い。我が家で「恐妻1号」として、使うことにしよう と承知したのこと。しかし、 「愛妻1号」の方が良いのでは御座らぬか? という声が上がったのこと。しかし照れ屋の珍国際本部長は いやいや、それは真実ではない。せめて「悪妻1号」なら妥協するが・・・ ・・・と言う事で、このラジオの名前は「還暦5号」、「恐妻1号」、「愛妻1号」、「悪妻1号」の内、どの名前にするか決まらなかったアル。 すると これは驚いた!珍国際本部長ともあろう者が、ラジオの名前一つ決められぬとは。 アヤツも本当に恐妻家よのう。 どうでも良いが、「愛妻(?)1号」で妥協したら如何なものか? 相模屋、お主も優柔不断よのう! ワタシは何の関係も御座いませんが・・・ という事で、結局このラジオは「愛妻(?)1号」と命名される事になったのこと。メデタシ、メデタシ・・・ どうでもいい、呑も呑も・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月17日 10時48分33秒
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