カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
「還暦9号ラジオ」のレストアに掛かった塗装班長、ひと昔流行った「マーフィーの法則」そのままに、どうしても1個のナットを外すことが出来なかったアル。 「マーフィーの法則」というのは、元・米空軍の整備士で、飛行機を修理している時に起きる色々なトラブルの法則性を書いた面白い本だったアル。 それに拠れば「最後にネジは1個余るか1個不足する」、「今絶対に起きて欲しくないことは絶対に起きる」というような事が書いてあったのこと。 今回も「そんな事が無ければ良いが、無い筈は無い」と思いつつレストアに掛かった塗装班長、案の定、どうしても一組のボルトとナットが外せないアル。 と言うのは、ボルトとナットがきつく締まっており、ボルトの頭が布で隠れている為、布の上からボルトを廻す事が出来ないのこと。 呉CRCを吹き付けてもボルトはビクともせず、仕方なくボルトを締め付ける方向に回そうとしたら、それも駄目になっているアル。最悪の場合はボンドで固めるしかないアル。 ボルトを緩めることを諦めた塗装班長は、「還暦9号」の名に恥じないよう、ダイヤル面を真っ赤に塗ることにしたアル。 マジックアイが付いていた大きな穴の周りは薄黒く焦げて見えるアルが、塗装班長の御内儀が家庭用洗剤で磨いたところ、殆ど分からなくなったアル。 真っ赤なスプレーを取り敢えず1回吹き付けたのこと。最低3回は吹き付けるつもりアル。 塗装班長がボルトを外すのに手間取っている間、ラジオ配線係長は差期日も午前5時15分から作業を開始したアル。 簡単だと思ったプリント基板付きラジオのコンデンサーと配線をを全て交換し終えたシャーシー内部。 今回のラジオは、どうやらラーメン屋の調理場辺りに置かれていたらしく、内部の部品や配線が異常に油でべた付いていたのこと。 部品や配線を手で触るとべったりと黒い物質が付いてしまって気持ちが悪いアル。仕方なく部品や配線を抜く時は全てラジオ・ペンチで掴んだのこと。 それでも全てのコンデンサーと配線を交換し終わったら、べたつきは無くなったアル。 抵抗類はオリジナルの味わいを残す為に、温存したアル。今日は、全ての抵抗の断線をチェックする予定アル。 全ての作業を終えたのは午後5時半過ぎアル。12時間以上もトイレ休憩以外は和室に座りっぱなしで作業をしていたのこと。夢中になるとラジオ配線係長は時間を忘れてしまうアル。 一昨日は7時間労働だったアルから合計19時間掛かって部品を交換したことになるアル。 何の知識も要らないコンビニのアルバイトだって時給850円アルから、最低でも16,150円の人件費を上乗せしなければ儲からないアルが、そうなると売値が25,000円以上になってしまうのこと。 惚け老人の暇つぶしと考え、人件費は貰わない事にするアル。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月26日 08時18分14秒
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