カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
珍国際本部長からモトローラという切支丹伴天連製のラジオを渡されたラジオ配線係長、いやいや修理を開始したのこと。 最初は「プリント基板だから簡単だろう」と高を括っていたラジオ配線係長、「ア、ア、ア、アイヤー、プリント基板のパターンが裏表になっている。これじゃあ、回路の判明が大変!」と、珍国際本部長のモノマネをしながら驚いたアル。 回路図と現物を首っ引きで見比べたアルが、回路の解明は容易ではなかったのこと。 特に分からなかったのは、検波段から増幅段にかけて、点線で囲まれた「E1」という部分アル。 現物を見ると、何やらチタコンの化け物のような物で、幅3センチ、高さ2センチ、厚さ3ミリくらいで1~9までのピンが出ているアル。 回路図と見比べれば、どうやら抵抗とコンデンサーの集合体アル。ICの走りのような物らしいのこと。 もう一つ分からなかったのがこれアル。回路図と比べたら2KΩの巻き線抵抗らしいアル。 95ボルトの直流電流を、これだけで7ボルトまで落とそうとしているアルが、発熱が心配のこと。 大して劣化していなかったアルが、チタコンとブロック・コンデンサー以外を一応フィルム・コンデンサーに交換。 ブロック・コンデンサーは外側を紙で覆ってあったアルが、膨らみも全く見当たらず、当分は大丈夫だろうと判断したアル。 回路図と現物を見比べている内に、な、な、な、なんと、天下のモトローラが書いたと思われる回路図に2カ所のミスを発見したのこと。 100ボルト近い電流が流れる部分アルから、このミスは危険に繋がりかねない重大なミスのこと。 もう一つ、一番分からなかったのが、この取れ掛かっているジャンパー線アル。左側はハズレ掛かっているし、右側は他の端子と接触寸前アル。 世界特許を取ったモトローラのプリント基板にジャンパー線が有るのも納得いかないのこと。 内部には配線を切った跡も見えたアルし、素人が(オメーも素人だろうが!)好い加減な配線と、好い加減な半田付けをしたかも知れないアルから、このジャンパー線を取り付けるかどうかは回路図が判明次第、結論を出すアル。 現物と回路図を見比べた結果、回路図に2カ所の間違いが有り、さっきのジャンパー線は必要と判明したのこと。 ラジオ配線係長は、回路図通りにジャンパー線をきちんと半田付けし直したアル。 修理が完了したプリント基板の裏側。 修理を完了し、電源をオンにしたアルが、低周波部は回復したものの、ラジオはウンともスンとも鳴らないアル。 各部の電源をチェックしたところ、周波数変換、局部発信回路用の1R5にバイアス電圧が出ていない事が判明。バイアス抵抗は生きているアルから、いよいよ怪しいのは真空管本体アル。 しかし、フィラメントの導通はO.Kアル。 念の為と思い、新品の1R5と交換したところ、見事、ラジオが鳴り出したアル。 外見は何とも以上が無いアルが、この真空管、永年の疲れが出ているらしいアル。こういう場合に真空管試験器が有れば、簡単に分かるアルが・・・ 見事に修理を完了したアルが、ラジオ配線係長は「一日のランニング・テストが必要」をラジオを点けっぱなしにして、このブログを作り始めたアル。 しかし、ア、ア、ア、アイヤー、2時間ほど鳴らしていたら、「??? ラジオが鳴っていない!」と気づいたのこと。 ア、ア、ア、アイヤー、他の真空管かコンデンサー、抵抗も劣化しているらしいのこと。 こういう場合、一番怪しいのは手つかずのブロック・コンデンサーのこと。これは面倒な事になったアル。 抵抗や、コンデンサーの交換は訳無いアルが、ブロック・コンデンサーとなると、3個のコンデンサーを一カ所に詰め込まなければならないアル。 普通のラジオならシャーシー内部にはゆとりが有るアルが、何しろ携帯用で、しかもプリント基板にギッシリ部品配置してあるのこと。 仕方なく、ラジオ配線係長は全てのCR部品の交換を決心し、江戸の秋葉原まで早籠に乗って、買い出しに行ったアル。 フッフッフ、簡単に修理できると思ったので有ろうが、世の中そんなに甘い物ではないわい。 せっかくの晴天だから、モミジ狩りにでも出掛けた方が良かったのでは? オホッホッホ! 拙者が、そんなに簡単な修理を頼むわけが無い事くらい分かっておる筈じゃ!簡単なら年貢の代わりにならぬワイ。 ラジオ配線係長は、これで「儲けた!」と思ったのでしょうが、そんなに簡単なら身共がやりますよ 相模屋、お主もワルよのう! 越後屋です! ウ、ム、ム、ム!ひとの苦労も知らないで、勝手なことばかり言いおって、成敗してくれる、そこに直れ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月15日 16時27分42秒
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