カテゴリ:真空管ラジオのレストア日記
先日珍さんが見た途端にどうしても欲しくなって落札したスタジオ・ジブリ風ネコ型ラジオが煎餅の箱に入れられて届いたのこと。 しかし、この哀れなラジオ、複雑な家庭の事情が有って、我が家では箱を開封すらされる事無く、我が家から数百キロも離れた閑静な場所に在る大病院に入院して闘病生活を送ることになてしまたアル。 珍さんは、このラジオを3,000円で落札したアル。 偶然というのはオソロシイ物で、我が家に哀れなラジオが届いた昨夜、全く同じラジオが、珍さんが買ったラジオの3倍、9,850円で落札されていたのこと。 双子として生まれながらも、全く別な人生を送った2台のラジオのこと。 珍さんが落札した不幸なラジオは原型を留めない程に変形しているアル。 火事場で拾われたのか、焼身自殺したのか、詳しい原因は不明アルが、何とも痛ましい姿アル。 しかし友愛派の珍さんは、このラジオが何とも愛おしく、遠くの病院に預ける事がツライのこと。 一方、セレブなラジオは御覧の通り、変形どころか変色や傷、割れも無く、家族の愛情に恵まれ、豊かな生活を送っていた事が忍ばれるアル。 哀れなラジオの凄まじい後ろ姿アル。何処でどんな荒(すさ)んだ生活を送って来たのか・・・ 多分、悪い男に引っ掛かり、場末の風俗辺りに売り飛ばされ、身も心もボロボロになり、最後は焼身自殺したものの死にきれず、全身ケロイド状態で生き残った物に違いないのこと。 シャーシーには酷い赤サビが出ているアルから、焼身自殺したものの生き残ってしまった後で、入水自殺を図った事も想像出来るアル。 一方、セレブなラジオは暖かい光りに囲まれて、毎晩、楽しい生活をしていたアルな。 セレブなラジオは豪華な裏木戸も残っており、哀れなラジオとは対称的アル。これならすきま風もある程度は防げるのこと。 しかし、良く見ると、天井部分と裏木戸の間が、真ん中辺りで隙間が空いているアル。 このラジオとて、最後は売りに出されたくらいアルから、このデフレで屋根の修理も出来ない貧乏生活が始まっていたのらしいアル。今、流行(はやり)の住宅ローン難民かも知れないのこと。 哀れなラジオは、顔の中心とも言うべきダイヤル部分が変形しており、針も曲がっているのこと。 セレブなラジオはダイヤルも真円の状態になっており、金色の部分にもサビは少ないアル。 決定的な違いは、セレブなラジオには、血統書が残っているのこと。 しかしながら、哀れなラジオは、今後、冬でも暖かい和歌山県の大病院に入院し、徹底的な治療を受ける予定になっており、幸せな余生を送る事になるアル。 双子ながら、セレブなラジオと薄幸なラジオ、最後はどちらが幸せになるのか。 とかく人の運命は分からない・・・何をシンミリ書いてんだ!似合わねえぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年12月24日 11時46分02秒
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