≪苦楽反転の術≫
陀羅尼(ダーラニ)は行者を護ります。信者ではなく行者が世を救うのです。一切の苦を楽に変える、他者を救うのが行です。一切の苦が消え去ったとき、行は止みます。一切の苦は、一人の行者に真の悟りを与えんがため用意された神仏のシナリオなのです。脇役はこの世には存在しません。ただ、真の行者が脱皮して悟る瞬間には、すべては脇役と舞台道具にさせられるのです。狭い我がの了見は捨て去るが宜しい。一切の苦を去り、楽の未来世界を創る力があるならば、その我は許されるでしょう。そうでないならば、その無責任な意見は吐いてはいけません。意見を言って良いのは、未来を創ろうとする意志と、その力量がある場合です。知恵とパワーは絶対に要るのです。未来を保証すること、その未来の記録を今に授けることができるなら、意見を言いなさい。責任も取れない、推進力もない、ただの、ああでもない、こうでもない、は、言っちゃあいけんのです!