地球の意志
数十年前に建った4階建てのマンションの4階に職場はある。エレベーター無し。だから家賃も格安。当時、作業所を始めるというので不動産屋に行けば。「障害者の施設に貸してくれる大家さんなんてこの辺じゃいないです。」と半ば怒り半分に言われ・・・・小火や凍死や家賃不払いなどをして死んでいったアル中などが多い地区だ。だからか?などと思いつつ伝手を辿って漸く貸して貰った一室。冬は、暖かく灯油代がほとんどかからない。夏は?暖かい空気は上に逃げるのでそのせいか?昨日辺りは、スチームサウナ状態。暑さのせいか?何度もパソコンが強制終了される。昨日は、ハッピーライフの印刷と製本をそんな中でやる。CDロムのデザインの表紙をカラーでパソコンを使って印刷する。インクタンクの交換やパソコンの強制終了その他。400部製本するのであと何日かかかる。同時進行でCD用の歌詞カードを印刷・・・・こちらは、外部の印刷機で。暑さのせいか?ニアミスの連続。暑くなくてもニアミスの多い職場だが・・・・この所の札幌の暑さは、東南アジアの暑さだ。まあ、そんな中で製本中は扇風機も回せず。そんな状況下で労働に勤しんでいると若い頃にやっていた肉体労働の日々などを思い出す。炎天下や50度くらいになる倉庫内の肉体労働の仕事が終わるとTシャツが塩を吹いた。昨日は、助っ人が自然とあらわれ、思ったより作業がはかどる。7時で製本を打ち切り、バンドの練習。今週と来週は似たような日々が続く。我が家のフェレット君たちは、暑さでグッタリ。動きも鈍く、バテ気味の様子。しろきちは、今朝下痢をしている。まあ、そんなこんなの温暖化の影響は、平等にふりかかる。地球の歴史から眺めてみると,現在の二酸化炭素量は,最小に近いそうだ。従って,地球の歴史の中には現在の二酸化炭素の量の数倍程度の時代は存在した。それこそ、無酸素から現在の大気は、作り上げられてきた。気温の変化もずっと極端であった時代が続いたし、この環境の変化に応じて,生物は適応して進化してきた。 現代まで生き残った生命体は、氷河期を生き抜いたのだ。気候の変動が,旱魃や飢饉を生み、その結果として,民族の移動や革命などの政治体制の変革が行われた。産業革命後に限って言えば、人間活動の進展による地球温暖化が,水資源の枯渇と食料問題を生み。貧しい国の政治・経済的体制を不安定にさせ,波及的に,世界的な秩序の不安定化をもたらすのだ・・・・これは、植民地化の延長だ。そのような事態に対して,我々が払わなければならないコストは膨大なものとなる。そんなことを考えて行くと温暖化は地球の意思そのものかもしれない。などと思う。特定の人々を切り捨てずに今後地球上で人類が生存して行くにはどのような社会システムを作れば良いか?そんな課題を我々は、与えられているような気がする。温暖化の影響を受けるのは,クーラーも買えない,健康状態の悪い貧しい人々である・・・・我温暖化による不具合を社会的に弱い層に押し付け生き残るというやり方がまかり通るのであれば、我々の未来など知れたものだろう。温暖化をビジネス化し、水道を民営化、原発を推進。食料の独占。遺伝子の操作。我々が対峙すべき問題は、これら社会悪なのだとも思う。温暖化と騒ぐほどに潤う企業群とこれに連なる官僚群。いつもいつも、騙される、無知な人々の群れは、有史以来お馴染みだろうが・・・この悪循環から抜け出れるだろうか?富の独占とは地球の私物化だ。楽して金欲しい=環境破壊なのだ。おそらく、国益と企業利益と環境問題は両立し得ない。戦争がなくならないのと同じ理屈だ。軍需産業と原子力産業を廃業させれば、地球は随分と住みやすくなるだろう。例えば、とうもろこしなどの農作物よりエタノールを作り出し。車を動かす。これが、効果的な地球温暖化対策として受け入れられている。年間、1千万を越す餓死者と百万を越す自殺者を生み出すこの星で・・・・・・・生態系や倫理より車をどう動かすか?という企業論理の方が常に優先されている。この論理がまかり通る限り、地球が温暖化していかなくても我々の未来は知れている。我々に自浄作用がないならば。温暖化や天変地異などの自浄作用にゆだねるしかないのかもしれない。そうやって、地球は、40億年以上にわたり生命を育んだ来たのだ。などと思う朝。金儲け=地球の私物化=汚染という悪癖を人類はやめられないだろうなあ。と思うのであった。そして、地球という一個の生命体の意志や如何に?それが、温暖化かもしれないなあ。などと思うのであった。