ユダヤ人ボブディラン
Blowin' In The WindHow many roads must a man walk downBefore you call him a man?Yes, 'n' how many seas must a white dove sailBefore she sleeps in the sand?Yes, 'n' how many times must the cannon balls flyBefore they're forever banned?The answer, my friend, is blowin' in the wind,The answer is blowin' in the wind.How many years can a mountain existBefore it's washed to the sea?Yes, 'n' how many years can some people existBefore they're allowed to be free?Yes, 'n' how many times can a man turn his head,Pretending he just doesn't see?The answer, my friend, is blowin' in the wind,The answer is blowin' in the wind.How many times must a man look upBefore he can see the sky?Yes, 'n' how many ears must one man haveBefore he can hear people cry?Yes, 'n' how many deaths will it take till he knowsThat too many people have died?The answer, my friend, is blowin' in the wind,The answer is blowin' in the wind.Copyright ©1962; renewed 1990 Special Rider Musicどれだけ道をあるいたら一人前の男としてみとめられるのか?いくつの海をとびこしたら 白いハトは砂でやすらぐことができるのか?何回弾丸の雨がふったなら武器は永遠に禁止されるのか?そのこたえは、友だちよ、風に舞っているこたえは風に舞っている何度見上げたら青い空が見えるのか?いくつの耳をつけたら為政者は民衆のさけびがきこえるのか?何人死んだら わかるのかあまりにも多く死にすぎたと?そのこたえは、友だちよ、風に舞っているこたえは風に舞っている幾年月 山は存在しつづけるのか海に洗いながされてしまうまえに?幾年月 ある種のひとびとは存在しつづけるのか自由をゆるされるまでに?何度ひとは顔をそむけ見ないふりをしつづけられるのか?そのこたえは、友だちよ、風に舞っているこたえは風に舞っている訳詩/片桐ユズルボブ・ディランは、1941年にミネソタ州で生まれる。ロシア系ユダヤ人の家族で育ち子供の頃は家にあったピアノをいじくり、ハイスクール時代はロカビリーの全盛期でロックバンドを組み、ランボー、ヴェルレーヌ、ブレイクなどの詩人に影響を受け、大学を中退してギターを携えニューヨークに出てくる。フォーク歌手のウッディ・ガスリーと出会い影響を受けブルースにのめり込み、喫茶店でアコギの弾き語りなどをする。最初に才能を見出されたのは、歌でもギターでも創作能力でも無くハーモニカだったなんて逸話もある。彼の才能をいち早く見抜いたのが音楽評論家で作家でもあるナットヘントフ。タイムズ紙での論評を機に1962年にコロンビア・レコードからアルバム「ボブ・ディラン」でデビューするも売れず。翌1963年に「THE FREEWHEELIN」発売名曲「風に吹かれて」が時代の歌となる。ユダヤ人については↓http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E7%B3%BBユダヤ人とハリウッドについては↓http://inri.client.jp/hexagon/floorA4F_ha/a4fhc200.htmlユダヤ人虐殺で有名なのはペストの流行だ。ペストの原因がユダヤ人のせいであるなんて理由でリンチ虐殺された。こんな出来事の先にナチズムが登場するしロスチャイルドも誕生する。How many roads must a man walk downBefore you call him a man?どれだけ経ったら俺たちユダヤ人は人間扱いされるんだい?なんて読めてしまいます。ボブディランの影響は計り知れない。ジョンレノンがディランのモノマネで「悲しみをぶっとばせ」を映画ヘルプで歌ったり、ディランズチルドレンなんて言葉すら生まれた。日本人で言うと吉田拓郎あたりが筆頭だろうか?高校の頃に擦り切れる程聞いたディランのアルバム。「風に吹かれて」を今よくよく眺めるとユダヤ人差別についての歌では?などと思ってしまう今日この頃であります。しかし、そこは、ボブディラン。普遍的に隠喩的に多重的に色々と読めるように詩を書いている。弱冠22歳の男が音楽を変えた。エリントンやマイルスのように・・・貧困や逆境が偉大な芸術を生む。(-∧-)合掌・・・ボブディランは良いね♪(DVD)ボブ・ディラン/Dylan Speaks (ディランスピークス/ボブディラン)