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カテゴリ:スペイン映画


2006年  スペイン/メキシコ/アメリカ   
セルジ・ロペス  イバナ・バケロ  アリアドナ・ヒル  マリベル・ヴェルドゥ  

ストーリーは、1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。  

ハリーポッターなどが子供向けのファンタジーなら、この映画は間違いなく大人向けのファンタジーです。
少女が主人公やのに、PG-12指定ですからね。
この時期の少女がファンタジーの扉を開けるってよくあるパターンやけど、彼女がこの扉を開ける理由が重たくて今までのファンタジーとは違ってました。
内戦終結後のスペインが舞台やけど、この監督は前作の【デビルズ・バックボーン】でもスペイン内戦中を舞台にしたホラーを撮ってたので、何かこの時代に思い入れがあるのかな。
全盛期のティム・バートンと言ったら大袈裟かもしれないけど、ギレルモ・デル・トロはそれに匹敵するぐらいの才能を持ってますよ。
ダークなファンタジーの中にもメッセージがこめられているんですよ。
ファンタジー映画が飽和状態な昨今、この監督が描く世界は独特で練られた脚本も素晴らしいと思います。
さらに精霊やクリーチャーのデザインが独特で気持ち悪いって思う人もいてるはずです。

オフェリアが3つの試練に挑む展開と、スペイン政府と反乱軍との息詰まる攻防が同時展開されていきます。
冷酷な義父の目を盗んでスパイ活動をする家政婦の行動が危うくてドキドキしました。
ファンタジーでありながらサスペンスのようにハラハラするのがこの映画の特徴かな。

この映画のラストを観ると人それぞれ解釈が違うでしょうね。
オフェリアが幸せを掴むのか、それとも・・・・。
観た人にはこの映画のラストについて教えてほしいです。

評価てんびん座てんびん座てんびん座てんびん座(3.6)





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最終更新日  2009年03月02日 23時55分35秒
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