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カテゴリ:室戸岬物語 120話~
そして・・
びしゃごの家の中に 室戸の民達や八雲も入って来ました 室戸の民 「あれ?肝心のびしゃごさんは?」 室戸の民 「さあ?厠(かわや)かの~?」 八雲は 大天狗の食べたキノコ鍋を見て・・ 八雲 「にゃっうっっ・・(こんなにたくさん・・家の周りに生えてたドクツルタケを・・・・・この量なら牛でも死ぬニャン・・・・(怯え)」 そして 大天狗 「ごぼ・・ぼごっ!!(吐血)」 カラス 「カ~!(大天狗様~!(号泣)」 八雲は もはや 死の直前の 大天狗を見て・・ 八雲 「にゃ・・(もう手の施しようが無い・・・少し可哀想な気もするけど・・・自業自得だニャン・・・)」 そして・・ 勝ち誇った 夫は 苦しむ 大天狗の上にまたがり・・ 夫 「どうじゃ? 大天狗? 苦しいか?(ニヤニヤ)」 大天狗 「ぐぐっ・・・・ぽこ・・れおん・・・さ・・ま・・・」 夫 「なんじゃ? ポコレオン?なんじゃそれ?」 カラス 「カ!(ポコレオンとはワレらの魔王ポコレオンのコトだ!」 夫 「ふ~ん。」 カラス 「カ! (大天狗様! 意識をしっかり! ココにはポコレオンはいません!(汗)」 大天狗 「どうか・・天狗子を・・・・返してください・・・おねがい・・します・・・・」 夫 「天狗子? なんじゃそれ?」 カラス 「カー!(大天狗様のずっと想いを寄せていた女だ!)」 夫 「ふ~ん。」 その時! 大天狗の容態は 急に悪化し! 大天狗 「ぐぐぐぐぐぐ・・・ぐっ・・ ・・・ ・・ ・ 」 カラス 「カ!(大天狗様!!!(汗))」 大天狗にまたがる夫 「おっ?どうやら死ぬらしいぞ♪」 室戸の民達 「それは良かったわい♪」 その時! びしゃご 「天狗さん!」 はだしのまま 外から薬草を探しに行っていた びしゃごが帰って来ました! そして 夫 「うわ!」 大天狗の上に立つ夫を突き飛ばし! 夫 「びしゃご!何するぜよ!(怒)」 大天狗の頭を 優しく持ち上げ 苦い薬草を手ですり潰し・・ 大天狗の口へ びしゃご 「天狗さん・・・一刻も争うので・・そのまま飲み込んでください・・」 大天狗の口の中に 薬草を 大天狗 「もぐ・・・・にが・・い・・・おえ・・(苦悶)」 それを見た夫は 夫 「びしゃご!? おまん! 正気か!?(驚き)」 びしゃご 「正気です・・・」 夫 「びしゃご・・・ソイツは・・中国から渡って来て・・1000年前に空海様によって封印された邪悪な妖怪ぜよ・・もう長くは持たんやろうが・・・少しでも命を延ばしたら・・最後に何か酷い悪さをするに決まっているぜよ・・・」 びしゃご 「そうかもしれませんが・・・」 夫 「・・・」 八雲 「・・・」 室戸の民 「・・・」 びしゃごは 笑顔で 大天狗を見ながら びしゃご 「その時はその時です♪」 大天狗 「はぁ・・はぁ・・・」 びしゃご 「天狗さん・・・あなたは・・・苦しみながら・・意識モウロウの中・・幾度も天狗子と呼び・・・花を受け取ってくれと言っていました・・・・ワタシが天狗子さんに見えましたか?(笑)」 大天狗 「はぁ・・はぁ・・・・」 びしゃご 「でもワタシは天狗子ではありません・・・」 大天狗 「はぁ・・はぁ・・」 びしゃごは 大天狗の持って来た 菊の花束を・・ 大天狗の手に掴ませて・・ びしゃご 「死ぬ前に・・・・会いにお行きなさい・・・・・」 また次回。 この物語はほとんどフィクションです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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