武蔵野式部日記

鯨統一朗著　　創元推理文庫

哲0701さんのお勧めで読んでみた本です。
アトランティス大陸・ストーンヘッジ･ピラミッド・ノアの箱舟・始皇帝・ナスカ・モアイなどなど、世界の七不思議といわれる古代歴史の謎を、非常に明快に、おなかにぐっと来るような謎解きをしてくれる本です。

楽しく読めて、尚且つ目の覚めるような物事の整理の仕方、考え方。この世にありそうでないとっても楽しい本なのです。

舞台はとある場末のバー。なかなかに美味しいお酒と、料理を出すマスターに、三人の顧客が繰り広げる歴史談義。
話の途中にさり気なく盛り込まれているカクテルのメニューも私はとっても面白く読みました。気鋭の歴史学者早乙女静香と、大胆な推理を働かせる宮田六郎の何とも楽しい掛け合いが楽しい本です。

様々な世界の歴史の謎が、極東日本の歴史と重なり合い、今までにない総合的解説が、非常に面白いです。なるほどもっともと納得してしまいます。
デビュー作「邪馬台国はどこですか？」も思わず読みたくなってしまいます。

今までの歴史観とは全く違うものの見方考え方が本当に新鮮です。ぜひとも皆様も、この本を読んでみてくださいね。きっとファンになってしまいますよ。