カテゴリ:世間・時事
読売新聞の見出しで「フジモリ元ペルー大統領が落選」と出ていたので「そっかー、そらアカンやろな」と思いながらニュースの記事を読んでびっくりした。
***** 国民新党が比例選に擁立したペルー元大統領のフジモリ氏(69)が落選した。 フジモリ氏は日系2世として1938年ペルーで生まれた。両親は熊本県出身。90年にペルー大統領選に出馬し初当選。96年12月に発生した日本大使公邸人質事件を強行突入で解決したことで知られる。 2005年5月に3選されるが、側近による野党議員買収問題を受け、同年11月、滞在先の日本で辞任表明し、その後、日本で事実上の亡命生活を送った。05年11月、ペルー大統領選出馬準備のため向かったチリで、ペルー政府の要請を受けたチリ当局によって逮捕され、06年5月に保釈された。チリ最高裁は今月、ペルー政府による身柄引き渡し要請を却下したが、ペルー政府は異議申し立ての手続きを行った。最終決定には数か月かかる見通しで、日本での議員政治を行うのは困難とみられていた。 今回の参院選は、国民新党の亀井静香・代表代行の強い要請を受けて出馬。当初は東京選挙区から出馬する予定だったが、比例選に転じた。 ***** ちょ、ちょ、ちょっとぉ~~~、大丈夫なのか、日本は? なんでこんな人を選挙に擁立するわけ? 私はてっきりペルー大統領の再選の失敗のニュースだとばかり思っていたら参院選の話と知り・・・もしも今、ちゃーでも飲んでいたら、口から鼻から吹きこぼしていたと思うが、飲んでいなくてよかった。 日本は日系人という人にどうも甘過ぎる気がする。 何かハードルが低すぎないか? このフジモリ氏でなくても、アメリカやどこかの州なんかで州知事に日系人が立候補すれば、別にそれは一つのそういう事実以上のなんでもないのに、なぜか時々ばーんと日本の新聞の記事になる。 だからそれがどうだと言うんだ? 何かそこから本当に日本という国に恩恵でも降り注ぐのか? こういう場合、当のその日系人その人は別にそのことが日本でどう捉えられるのだろう、といった自意識過剰な部分は案外ないのだという気もする。 いや、日本人がこっちで勝手に騒いでいるほどには絶対にないだろうと私は思っている。 日系人という人たちは身体科学的・人種的に考えれば日本にルーツがある人たちかもしれないが、二世より後の人たちというのはもう言語環境もメンタリティも食事の嗜好も日本人からはかなり遠ざかっているはず。 いや、別にそれは差別意識の上でそう言いたいわけではない。 単に日本にゆかりを残していて知名度があるからといって、こんなフジモリ氏なんかを参院選に出馬させるなんてどうかしていると思うからだ。 そりゃ確かにテキはかの国ペルーで一度は大統領であった人物であり、経済再建や国内の治安維持でそこそこ手腕が評価された実績がないとは言わないが、反対に招いた政治的混乱や不信も大きくなく、未だにその責任の渦中の人物でもあるわけだ。 そういう人間が「日系人だから」「日本の国籍を留保しているから」ということで立候補されても日本人は喜ぶべきじゃあない。 まともな国民ならフジモリ氏にいったい何を期待するのだろうと思う。 だいたい参院選というのはお祭りみたいなイメージが昔から抜けない。 確か大昔、社会科の授業では「衆議院は25歳になったら立候補できて、参議院の被選挙権は30歳以上で、そもそも『有識者』が立候補する」というように聞いた気がするのだが・・・有識者? いやいや、それなら実際のところを正直に捉え「目玉立候補者集めのためにタレント、元スポーツ選手、それ以外の『時の人』」とでもしておけばいいのにと思う。 (そういう部分で、サッカーの三浦知良氏がサッカーで現役たることにこだわり、自民党なんかに眼もくれなかったことは大きな評価に値する) いずれにしても、フジモリ氏みたいな人が当選しなかったことにほっとした。 彼の政治の手腕はペルーでのみ評価されるべきだと私は思っている。 もしも彼自身が日本の政治にどうしても、どうしても参画させて下さいというのであれば、本来、生まれ育ってきたペルーでの自分の実績や来し方を一度きちっと整理し、その上で、自分のルーツとなる日本の社会を見据え、ペルーは忘れて(あわよくば帰国、などと夢を抱かずに日本と心中する気で)髪を振り乱し、ぐちゃぐちゃになって日本に貢献する気があるのなら考えてやってもいいが。 いつもながらに偉そうやな>自分。 はっはっは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|