「レーシング ストライプス」 (2004)
3/12(土)より全国ロードショーです。"RACING STRIPES" 監督・・・フレデリック・デュショー出演・・・ヘイデン・パネッティーア、ブルース・グリーンウッド、M・エメット・ウォルシュ、ウェンディ・マリック、他。出演(声)・・・フランキー・ムニッズ、マンディ・ムーア、マイケル・クラーク・ダンカン、ジェフ・フォックスワーシー、ジョシュア・ジャクソン、ジョー・パントリアーノ、フレッド・ダルトン・トンプソン、ウーピー・ゴールドバーグ、ダスティン・ホフマン、他。・物語序盤・ ケンタッキーの田舎道で、ある嵐の夜、サーカスのトラックがパンクで立ち往生していた。中の荷物を全て降ろして、パンクの修理を済ませ、元通り荷物を積み込んで出発進行。しかしそこに一つ積み忘れた荷物が…。それはシマウマの赤ちゃんだった。 そこへ通り掛った農場主のノーラン・ウォルシュは、シマウマを連れ帰る。ノーランの娘チャニングは、赤ん坊シマウマに"ストライプス"と名付け、大切に育てる。ウォルシュ親子と農場の仲間達の愛情に包まれて、やがて成長したストライプスは、近くにある競馬場に憧れるようになっていた。自分を少し変わった馬だと信じ込んでいる彼は、いつか競走馬になって、競馬場を走りたいと夢見るのだった。 「ベイブ」のスタッフが再結集して作られた作品です。ストライプスの声を担当しているのは、ティーン・アイドルのフランキー・ムニッズ。他にもベテラン俳優達が脇を固めていました。CGとアニマトロニクスという技術を駆使して、本物そっくりに作られた動物達が活き活きと動きます。勿論、本物の動物達も人間顔負けの演技を披露してくれております。ストーリーとしては、初めから結末まで分かっているタイプで、新鮮さという面では物足りない部分も多々ありました。ただ、これは動物映画という事で、芸達者な動物達の演技を観て楽しめば良いと思います。動物映画でよく思う事は、人間の望む通りの動きを忠実にできる動物の凄さですよね。調教や訓練は充分にされているでしょうが、そこは言葉の通じない動物相手ですから、苦労が偲ばれるというものです。シマウマとは普段ほとんどお目にかかるチャンスが無いので、生態をもう少し観察してみたかったですね。娯楽映画なので仕方ないのですが。鳴き声も馬とは違って、当たり前の事ですが感心してしまいました。赤ちゃんシマウマは、本当に愛くるしいです。残念ながら、すぐに成長してしまうので、出番はほんの少しなのですが。今迄シマウマに人間が騎乗している所を見た事が無かったので、シマウマには乗れないものだと思い込んでおりました。訓練すれば、競走馬のように人を乗せて走るのですね。サラブレッド達と並ぶと、明らかに背が低くて、体格も一回り小さいです。現実的にどの程度のスピードがでるのかは謎ですが、レースのシーンでは思わず「頑張れ!」と力が入ってしまいました。予想の範囲は超えない作品でしたが、可愛らしい作品ではありました。動物ファンタジーで、ほのぼのしたい方にお勧めしておきましょう。