修学旅行って
新潟県長岡市の公立小中学校へ通っていた私の修学旅行は、小学校は日光、中学は京都奈良だった。京都奈良は班別行動で、自分達で見学地とルートを決め公共交通機関を使って京都市内を1日回る。その1日のための事前学習に時間をとっていて、興味ある見学地を選択したり、公共交通機関の時刻表を見ながらルートを考えたりした。高校では修学旅行がなかった。市内の他の公立及び私立高校では行われていたのに、長岡高校だけ廃止されていた。たしか廃止されて2,3年ほどだったと思う(記憶定かではないです、アツコさんおぼえてる?)。観光地などの見学を学校で行う使命は終わったという理由だったと思う。修学旅行とは、家庭で旅行に連れて行けない時代に生まれたものだときいた。たしかに「思い出作り」としかいえないような海外リゾート旅行や、遊園地テーマパークへぞろぞろと学校で行くのはどうかと私は思う。私はそう思うが、学校の方針や通わせている保護者の意向もあるので、一概に批判も出来ない。さて旅行の醍醐味はなんだろう。人それぞれであるが、私はなんと言っても知らない土地、そこで出会う現地の人、初めての経験によって自分の見聞が広がる事だと思う。学校で行く旅行の場合は、これに仲間との親睦や協力が加わる。だから、添乗員のあとについて団体でぞろぞろと見学地をまわるだけで、現地の人と話す機会もない旅行は旅の面白さを損なっていると思う。また、旅行会社や先生が決めた行程を粛々とこなすのも、旅の準備という楽しみを奪っていると思う。*前置きが長くなったが、今日から2泊3日の修学旅行を受け入れる。生徒は中学3年生43人。10の班に分かれている。ひと班3人から6人。班毎にやりたい活動をするので、7パターンの行程がある。宿舎は3つに分かれる。明日のお昼の弁当は、朝自分達で握り飯を握って用意する。春からメールや電話で各班長たちと連絡を取り合っていた。大まかにやりたいことをこちらに伝えてもらい、それにあったプランを提案する。そこから何度も修正を繰りかえした。班毎に異なる旅行費用の見積りも生徒たちの検討材料になった。持ち物や服装も活動ごとに異なるので、旅行直前はその最終チェックのメールが多かった。大手旅行会社では、この細かな対応は無理ではないかと思っている。現地を知り尽くした、活動内容を知り尽くした(企画している)、旅行会社ならではの修学旅行だと自負している。*きのうから気持ちの良い秋晴れが続いている。土曜日までもちますように。