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September 20, 2017
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カテゴリ:シックハウス

こちらの更新はもうずっと止まったままでスイマセンm(__)m

体操教室の方が手一杯で他に全く手が回らない・・、というのも事実ですが、それ以上に近年のインターネット上の環境変化から、ちょっともう声を出せないな~、と感じる事が増えました。

過敏症患者が最近 激増しているのも知っています。特に昨年冬から出回っている新型の柔軟剤の猛威はとんでもないです。

建築内装材の進化は意外と良い方向に発展してきていますが、扱う業者が無知ならシックハウスも減りません・・。

無農薬野菜は比較的 手に入り易くなりましたが、依然として農薬の使用率は日本が世界トップをひた走っています。

総合すると特に子供周りの環境は酷いなぁ~、と思いつつも声を上げると潰される昨今、今は環境に配慮しつつ教育の分野に見えない一石を投じる・・、という地味な活動に落ち着いています。

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ただあえて、今回は一言 声を上げておきたい。ちょっと今の流れオカシイです。

え? 「香害」 の事ですよ。


今年の春に『香害』(出版:週刊金曜日)という本が出版されてから、CSと柔軟剤を結び付けたキャンペーンが続いています。
日本消費者連盟が「香害110番」を開設し、ネット上のCS患者や関連団体のfacebook、ツイッターでは情報拡散に全面的に協力し、盲目に応援する姿はかつての反原発デモのよう・・。

真実を知って欲しい、というよりも、何かチャンスっぽいから この動きに皆で乗ろう!!っていう雰囲気がどこか怪しい・・。


私も12年前から嗅覚過敏を一つの要素として このサイトを通じて発信していましたが、あくまで科学的な考察を伴ったり、医学的な所見を考慮して発言してきました。

ここ最近の「香害」は、ちょっとそこが違う。

「香害」という言葉が独り歩きしていることに不安を感じています。

その言葉に共感を感じたり、何か変化の兆しを感じる人は多いと思いますが、中心となって動いている人達の顔が全く見えません。

皆が考えているほど、「香害」の範囲は広くないです。

特にここ数日、国民生活センターの投書箱に、皆さんでメールや電話を集中砲火してくれ、という内容のメールやツイッターが飛び交っているようです。


拡散されている文章の中にいくつか「(添付資料)」という言葉が出てくるので、それを調べみたらビックリ・・、科学的、医学的な事柄がごっそり抜け落ちている。。

その添付ファイルによると、
『私たちが考える「香害」の定義 : 香水、柔軟仕上げ剤、消臭除菌スプレー、制汗スプレー、芳香剤や合成洗剤などの製品による健康被害のことで、体臭は含まれません。また、香害はにおいの好き嫌いではなく、体調不良や病気に関わる問題です。』

だそうです。これは化学物質過敏症患者が苦しんでいる一部であって、全部じゃない。

そしてこの定義を提唱しているのは『私たち』だそうで、〇〇病院とか、〇〇大学研究所でも何でもないのです。


「化学物質過敏症の定義」とかだったら、説明の後に(北里研究所病院)とか何か付くはずです。

そういうの全く無く、私たちはこれが嫌いだ!気にくわない!病気になってる!消費者庁だったら何とかしてくれ!!と陳述したところで何も始まらない。

この迷ムーブメントに巻き込まれていませんか???

いや、別に巻き込まれたい人は それでも構わないと思います。全てを否定してはいません。特に今年の柔軟剤は特別酷いので早く消えて欲しいとも思う。ただ勘違いで、善意で協力した人が後になって後悔するのは嫌なので、そういうのを沢山 見てきたので・・、不安視している側の主張はしておきます。私はこの団体に協力できません。

このままの流れで進むと、CSってキモイよね、とか、気合で何とかしろよ!とか、一世代前の精神病扱いとか、気のせいだろ、ってところに逆戻りしてしまうのではないか?という不安さえあります。

このBLOGのトップにも挙げていますが、CSは精神病や気のせいでなく「詳細不明の物質の毒作用」として医学的に既に認められています。

メディアを通じての発信の仕方を間違えて誤解を招くと、取り返しのつかないことになります。
一度はられた価値観は簡単には消せません。

過敏症患者が今より更にトンデモ系 扱いされる世の中にならないことを切に願います。

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ちなみに「香害」という言葉は今年 生まれた言葉ではなく、2012年頃から使われるようになって、1~2年で廃れた言葉です。

これと別にスメハラ(スメル・ハラスメント)という言葉が2007年頃から注目を浴び、どちらも以前からある何となく臭いの害、臭い事に対するクレーム用語として今は一般化しているようです。


確認のために歴史を辿ってゆくと、2007年の男女雇用機会均等法改正で、事業主のセクハラ対策が努力義務から措置義務に変わりました。
会社内で対策をしなければならない、セクハラという言葉を言いやすくなった後、色んな種類の〇〇ハラスメントの言葉が生まれます。

2007年~2012年にかけてスメハラという言葉(特に職場の上司の口臭・体臭)が増え、それに対応するかのように香りのマナー、柔軟剤や芳香剤の普及が急激に広がってしまった。
その後 年々強力な柔軟剤が販売されると、今度は柔軟剤の臭いが辛い、という意味の香害という言葉が2012年~2013年に囁かれるようになる。ダウニーが出始めた頃ですね・・。

この2つの言葉は別の意味合いを主として作られたものだが、言葉のブームとして一時的なものだったので、一般人からすると同じもので、今年において「香害」と言ったときに「体臭の批判をするのは人格否定だ」とか、ねじれた論争に発展してしまいます。


ひととき忘れられた「香害」という言葉が、今年の『香害』本の中で「化学物質過敏症にまで発展するケースもある」と結び付けられたことで急に、大勢のCS患者や団体の目にとまり、盲目的にムーブメントを後押しする形になってしまっている。。

残念ながら、日本消費者連盟はCSに関する知識を全くお持ちでない団体です。

「CS患者は石鹸 使えないですよ」って言ったら ビックリしていたそうです・・。そんなレベルです。






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Last updated  September 20, 2017 06:57:25 PM
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