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テーマ:DVD映画鑑賞(14219)
カテゴリ:映画
以前、森の朝ごはん(ドキュメンタリー映画監督の森達也さんのインタビュー番組)で、「誰も知らない」の是枝裕和監督へのインタビューを聞きました。それは、丁度「花よりもなほ」という映画が公開されたときにあわせて行われたもので、その映画の趣旨を語っていました。映画は、時代劇でありながら、ちゃんばらはしない、というものでした。そして、赤穂浪士の討ち入りを対比させて、生きることについて語ったものだということでした。折りしも、時代劇では庶民的な下級武士を描く藤沢周平の小説が映画化されている頃ですが、視点は庶民にありながら、絶対的に異なるのが、剣を抜かないというところに興味を覚えていたのです。
そして、その番組を聴いたあと、連れ合いに、「花よりもなほって映画、みたいね」というと、「わたしも見たい、って言ってたの覚えてる?」というではありませんか。「そうだっけ?」「ほら、メゾン・ド・ヒミコも見たいって言ってたときあったでしょ?」と言うので、「ああ、そうだった」と思い出しました。 レンタルで探していたのですが「メゾン・ド・ヒミコ」はあったのですが(といってもまだ見ていない。)、「花よりもなほ」は見つかりませんでした。 ということで、彼女の誕生日に合わせて購入いたしました。 そして、昨晩、ようやく見ることができました。 随所に笑いあり、映画として楽しめ、そして、深いメッセージがありました。 是枝裕和監督の言葉にもありましたが、「逃げることが大切」「人を殺して戦うことにどれだけの意味があるか」というメッセージがありました。また、子どもがいじめられるところで、その子どもが、先手をとって自ら泥の中に身を投げる場面がありました。それをいじめっ子はあきれて、立ち去っていきます。そこで、思い出したのが、先日読んだ「イエスと非暴力」というものでした。非暴力抵抗は相手の意外性をつく抵抗運動であり、知的で楽しいものだ、ということです。多くの方と分かち合いたい映画だと感じました。 それにしても、出演者は豪華な面々。どんなチョイ役も名の知れた、あるいはどこかで必ず見た役者が勢ぞろい。すごいなぁ、と思いました。岡田君なかなかいい感じです(「たそがれ清兵衛」の真田を思い出すアングル、雰囲気がありました)。「誰も知らない」では、本当YOU以外、誰も知らなかった...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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