豊福稲荷大明神 (港区九番町)
前回掲載した九番町の素盞鳴神社から、北に2本目の通りの角に豊福稲荷大明神が鎮座します。今回はそちらを掲載します。東海通沿いを西に向かいたいのですが、素盞鳴神社の西は、JR貨物名古屋港線の線路が行く手を遮り、やむを得ず素盞鳴神社の北にある三番通り踏切から再び西に向かうことにして北に向かいました。豊福稲荷大明神はそちらに向かう途中で見かけた神社です。写真は素盞鳴神社の西側から三番通り踏切のある北側の眺め。上は前回使用した大正期とほぼ現在の鎮座地周辺。豊福稲荷大明神の鎮座地は赤枠部分になり、過去・現在ともにこの地図では鳥居の印はありません。大正期の周辺から見て、ここに神社が祀られたのは昭和に入ってからのことかもしれない。豊福稲荷大明神全景。小学校の南にある鉄工所の敷地南角に鳥居を構えており、道路沿いに東を向いて祀られています。これは此の鉄工所の商売繁盛を願い祀られた企業神社だと思われます。大きな鳥居は道路際に建てられており、周辺住民の参拝も受け入れているように思えます。正面全景。工場関係の方に声掛けしたかったが、生憎人影はなく、神社に参拝させてもらいました。こちらに参拝の際は、人影があれば声掛けするのがいいでしょう。境内全景。参道入口の鳥居には「豊福稲荷大明神」の額が掛けられ、その先に「正一位豊福稲荷大明神」の赤い幟がはためいています。参道の両脇の庭木も綺麗に剪定され、手入れは行届いています。社員の皆さんが勢揃いで参拝されるのかな。私が卒業した会社にも創業以来企業神社は祀られ、毎週全員で参拝したものです。退職間際に外国資本が入り、外人社長に代わると、無駄としてお祓いもせず撤去され、それ以外の日本的な習わしも姿を消しました。役職・部署に拘わらず情報共有・交流の場でもあったコミュニケーションの場がなくなり、共有不足による負の部分や専業化による縦割りのため、総合的なスキルの低下は間違いなくあった。それと共に業績や株価は右肩下がりで今も上がる要因は見られず、売るにも売れない。相変わらず、観光目的で来日したような外国人社長が采配を振るっているようだ。この神社が企業神社である確証はないけれど、社地の状況から見るとこの企業が祀ったものと思われます。それがいつ頃か遡るのは容易かもしれない。企業の繁栄を祈願して祀った神社、それが受け継がれている姿は企業の健全性を示しているようでもある。彼らから見ると、直接的な利益を生み出さない無駄なものに見えるかもしれませんが、対面でのコミュニティー形成という観点から、それは決して無駄なモノではないと思っています。その反面彼らは「京都・奈良に連れていけ」という、観光より株価を上げぃ。株を手放し卒業させてくれぃ。豊福稲荷大明神創建 / 不明祭神 / 不明境内社 / ・・・祭礼日 / ・・・所在地 / 名古屋市港区九番町3-11参拝日 /2024/05/09公共交通機関アクセス / 地下鉄名港線「東海通駅」1番口から徒歩10分関連記事・素盞鳴神社(港区九番町)・名古屋市港区本宮町「淨專寺」・「髭題目」