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カテゴリ:東北の旅
東日本大震災から12年がたち、その中でも福島県の浪江や双葉地区は原発の関係で最も被害の大きかったエリアの一つで、3年前にようやくこの辺りの常磐線が運転再開し全通した。
しかし、双葉駅周辺は運転再開時点では帰宅困難地域がほとんどで駅以外は震災時とはほとんど手付かずの状態だった。 それでも、昨年(2022年)夏に訪問したときに駅西口に新しく住宅地が建設中で、同年8月30日には一部地域で避難解除されている。 そして現在、建設中だった住宅の一部が完成して入居も始まっているようだ。 今までの街を元通りにするというよりも、新しい街を一から作るような感じで街づくりが進められているようだ。 双葉駅えきにし住宅に関するサイト 2022年7月双葉駅訪問の記事 2020年3月常磐線全線開通時の記事 双葉に停車中の原ノ町行普通。 運転再開時と同じ約2時間~3時間間隔で運転され、特急も1日3往復やってくる。 駅は無人の橋上駅舎だが改札付近はガラス張りになっていて、室内は明るい。 今までは海側の東口しか駅舎がなかったが、最近になって反対側の西口にも東口と同じデザインの駅舎が出来た。 駅の西側は新しい街づくりを進めている最中だ。 駅の手前は住宅が出来上がり、入居も始まっているようだ。 黒い感じの建物が渋く感じる。 その先のエリアも工事の最中で、将来的には元々双葉に住んでいた人が戻ってきたり、新たに双葉の魅力を感じて住んでみたいという人が出て、活気が出るのを期待したい。 東口にも降り立ってみたが、入り口には提灯が飾られていた。 震災から12年たつが、「絆」という言葉は今でも使われているようだ。 駅に隣接する黄色い建物は旧駅舎で、今は休憩スペースになっていて(9:00~17:00)震災関連などの資料も置いてある。 2022年8月30日の双葉町の一部避難解除、居住再開に合わせて「希望の扉」が設置された。 今住んでいるところに継続的に住めるのは実は尊いことだと実感する。 駅前には立派な町役場も建ち、これから忙しくなるだろう。 駅周辺はまだ震災の爪痕も多いが、昨年同様アートが描かれていて、街が美術館のようだ。 新しい建物の建築も始まりつつある。 すぐには難しいかもしれないが、街が笑顔と花でいっぱいになるのを祈りたい。 【おまけ】今回は乗車しなかったが、常磐線特急「ひたち」「ときわ」に使用されているE657系には、かつて運転されたE653系フレッシュひたちの塗装を再現した編成もある。 海や偕楽園の梅などテーマに沿った塗装で、どの編成が来るか楽しみが増えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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