コロナ渦のおかげさま
おかげさま」夏が来ると冬がいいという。冬になると夏がいいという。太ると痩せたいという。痩せると太りたいという。忙しいと閑になりたいという。閑になると忙しいほうがいいという。自分に都合のいい人は良い人だと褒め、自分に都合が悪くなると悪い人だと貶す。借りた傘も雨が上がれば邪魔になる。金を持てば 古びた女房が邪魔になる。世帯を持てば 親さえも邪魔になる。衣食住は昔に比べりゃ天国だが、上を見て不平不満に明け暮れ、隣を見ては愚痴ばかり。どうして自分を見つめないか、静かに考えてみるがいい。いったい自分とは何なのか。親のおかげ、先生のおかげ、世間様のおかげの塊が自分ではないのか。つまらぬ自我妄執を捨てて、得手勝手を慎んだら世の中はきっと明るくなるだろう。おれがおれがを捨てて、おかげさまでおかげさまでと暮らしたい。 先日読んだ野村ノート中で紹介されていた「おかげさまで」という上所重助さんの詩。 時々思いますが、良いことって当たり前になりやすいんですよね。でも良いことが当たり前になると、出てくるのは「ため息」と「愚痴ばかり」。「ありがとう」と思う時間を沢山持つようにすれば明るく楽しい毎日になります。 コロナで世界中大変な今。いつか収束した時に「コロナが終われば、コロナの頃が良かったと言い」なんてことはないと思いますが、でも「あの時に深く考えるようになって、考え方が変わって今がある」ってことはありかも知れません。追伸野村監督の本は2冊めどちらにも書かれていたのが「他人の評価の方が正しい」でも、アメリカ大統領選の状況を見ているとそうとも言えないよねと思います。コロナ、大統領選、一体どうなるのやら。野村ノート〔小学館文庫〕 [ 野村 克也 ]価格:607円(税込、送料無料) (2021/1/8時点)楽天で購入