From クルンテープ
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イサーン生活もあと少しなので、 イサーンで出会った印象的な人たちについて書いてみたいと思います。 多分3回シリーズくらいの予定(引っ越し前に終わるのか?!) まずは、イサーン全体の北東部、ラオスにも近いところに位置する サコンナコン県プーパン郡で出会った、Sおじさん。 今年3月、知人の紹介でこのSさんの「農地」を訪問する機会がありました。 「農地」といっても田んぼでも畑でもなく、こういう感じ。
彼の営農のコンセプトは「畑に森を作ろう」なのだそうです。 そのSさんの農地というか、林というかのこの敷地の中は、約1200本のチークの木を 中心に、料理や薬、その他、日用に使える樹木や薬草の宝庫。 一見、適当な場所に植えられているような樹木、たまたま生えている雑草?と 思えるような草も、全てSさんが計画的に植えたもので、 そのどれもが、暮らしの役に立つものばかり。 そのほとんどが、この地域にもともとあった樹木や薬草なのだそうです。 「この葉は炒めてたべると美味しいし、スープに入れてもいい。 それに、体を温める効果もあるんだよ」 「怪我をしたらこの葉っぱをすりつぶして塗ればいい」とか、 いったいどれが何の木やら??? これって、さっきの木と違うの? ということさえ分からない私たちに、 Sさんは次から次へと、それぞれの植物の効能や使い方を説明してくれました。 中には「胸が大きくなる」という効能がある樹木まで!! Sさんの流れるような説明を聞いていたら、 「あ、あとは胸が大きくなる効果もあるよ」と言われて、思わず吹き出してしまいました。 もしかして、私に向けて言ってる?! それにしても・・・いいなあ、こんな森が欲しいなあ。 今晩の料理のおかずが欲しいときに、ちょっと森まで。 お腹が痛くなったら、薬草を採りにちょっと森まで。 現金収入が必要な時は、チークの木を何本か切って売ればいい。 1本いくらで売れるのか、聞いたけど忘れてしまいましたが、 Sさんの奥さんがかるく入院したときも、ここからチークの木を1,2本切り出して 売っただけで、まかなえたのだそう。 なんせSさんの農地には約1200本のチークが植えられているそうなので、 それだけで一財産! しかもSさんいわく、 「木は簡単に持って行けないからね、泥棒の心配もないんだよ。はははー」 なるほど~。 よっぽど人里離れた森なら勝手に木を伐採して持ってく泥棒がいそうだけど、 ここだったら、1本持ち出すだけでも目立ちまくりだから、そう簡単にはいかない。 ますます素敵 こんな森がほしいなあ~。 でも、Sさんのような豊富な知識とマメさがないと宝の持ち腐れになっちゃいそうだけど このSさん、見かけはいかにもイナカの農家のおっちゃん!で、 きっと彼がバンコクを歩いていたら 「このおっちゃん、どこのイナカ者?」なーんて、 ちょっとばかにした視線つきで見られてしまうかもしれない。 でも・・・・ Sさんは、人が生活を営んでいくために必要な知識が豊富で、 自然とうまく共存して生きていく方法をちゃんと知っているのだ。
必要なモノは全て「外」から(時には外国から)買ってくるモノに依存する生活。 停電になっただけで破綻する「便利な」都市生活。 「これじゃ、仕事も家事も何にもできないよ~」と文句を言う私たち。 自分自身を含めて、こんな生活を送る「都会人」たちは、 生きる力という意味でいえば、Sさんにとてもかなわない。 もともと育った環境やライフスタイルの違いもあるから、 自分がSさんと全く同じような生活をしたいとか、Sさんのようになりたいというわけでは ないのだけれど・・・ 思わず自分のライフスタイルを振り返らずにはいられない・・・ そんな出会いでありました。
ローイクラトン@コンケン 2011年11月14日 コメント(8)
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Phung
タイでの育児日記&タイのあれこれ。
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