回転寿司屋の栄枯盛衰!
かつて回転寿司屋は、味や品揃え、サービスなど、少しの違いはあれ、どれもほぼ同じで、好みや立地によって選別されていたものの、それほど大きな違いはなかったように思う。 ところが、そこへ殴り込みを掛けてきたのが、高級回転寿司屋と低級もとい大衆回転寿司屋である。 高級店には、生簀があったりして、目の前でおろして握ったりしてパフォーマンスしながら、うに・いくら・極上の大トロ・あわび等、一皿の値段でも高額!な寿司もある。それでも廻らない寿司屋より安く、大量に回転していれば、食材も新鮮で結構いける!というのがウリ。 一方大衆店は、100円寿司に代表される。シャリは機械で所定の分量を固めて握り、ネタは人件費の安い外国の捕獲地でカットされ、冷凍されたものを、解凍してただシャリに乗せるだけ。それでも、決して食えないことはない。スーパーで調理してから長い間経って干乾びているのよりは、目の前で握って(いやネタを乗っけて)もらった方が、おいしいこともある。 そうして3つに分かれた回転寿司を、消費者はTPOに応じて使い分ける。 お昼に時間がないが、ちょっとお寿司をつまみたい。味よりも、すしを食っているという感覚だけでいいなんていうときには、迷わず100円寿司に・・・8皿食べても1,000円超えず、うどんも安い。 お客さんと一緒に、ちょっとお昼をなんていうときに、さすがに100円寿司はないが、普通の寿司屋へ行くのはたいそう!なんて時は、行ってみておいしければ、文句もなく、失礼にはならない?と考えたら、高級店へ・・・。 さて、従来からあるお店(あえて言うなら中級店)には、いつ行こうかな?どうも、どっちつかずで中途半端な・・・ しかし、もともと回転寿司が登場したときは、大衆店の走りだったはずだし、それからついこの前までは、立派な大衆店としてのステータスがあったはずなんですがね。 市場も消費者も、時代とともに変化し、それに対応していかないと淘汰されてしまう。分類がさらに細分化すると、あっという間に、下の中あたりになってしまった感じ。 さて、どうしよう。